『慢性副鼻腔炎を治療する方法』
2024年4月26日
慢性副鼻腔炎とは、副鼻腔に起こった炎症が3カ月以上続いていることをいい、鼻詰まりや頭痛、鼻水などさまざまな症状が起こります。慢性副鼻腔炎を放置していると日常生活にも多くの悪影響が生じるため、治療が必要です。慢性副鼻腔炎の治療はどのように行われるのでしょうか?
薬物療法
慢性副鼻腔炎の薬物療法では、呼吸器系の病気の治療に用いられているマクロライド系抗菌薬を服用します。服用する際は、長期間にわたって少量ずつ服用していきます。慢性副鼻腔炎の6~7割は、薬物療法で治療可能です。したがって、慢性副鼻腔炎になったからといって、すぐに手術をするわけではありません。薬物治療を根気よく行い治療を進めていきますが、大きな鼻茸があり、薬を服用しても改善がみられない場合には手術を選択する必要があります。
手術治療
顔の中にある副鼻腔が治療箇所なので、手術を怖いと思う人も多いでしょう。また、傷跡が残らないか心配する人もいるかもしれません。手術の際は、内視鏡を鼻から挿入し、内視鏡で治療箇所を確認しながらマイクロデブリッダーという先端に刃が付いている器具で鼻茸を切除します。また、腫れている粘膜も除去します。
手術にかかる時間は症状によって異なるものの、目安としては2~3時間程度です。鼻の穴から器具などを挿入するため、顔に傷をつけることはありません。なお、手術後も出血を防ぐために鼻の中につめものを一時的に留置するため、基本的には入院の必要があります。
慢性副鼻腔炎になると、症状も重くなり治療も大変になるため、急性副鼻腔炎のうちに治療してしまいましょう。急性副鼻腔炎なら薬物療法でほとんど完治します。
まとめ
副鼻腔炎の症状が3カ月以上続いている慢性副鼻腔炎は、薬物療法や手術により治療します。薬物療法で半分以上は治りますが、治らなかった場合には手術が必要です。手術の際は、内視鏡と切除器具を鼻の穴から挿入するため、顔を傷つけることはありません。急性副鼻腔炎ならほとんどの場合は薬物療法で治るので、なるべく急性副鼻腔炎の段階で治療を受けましょう。
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