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『唾液とインフルエンザの関係』

2024年2月23日

人間の体には、ウイルスの感染を防ぐための防御機能が備わっています。防御機能は1つだけではありません。

免疫細胞をはじめさまざまなものがあり、口や鼻からウイルスが侵入するインフルエンザの場合は、唾液が主に防御機能となっています。唾液とインフルエンザの関係について、解説します。

唾液の働き

唾液は、ただ黙っているだけでも分泌されるもので、成人男性の場合は1日に1リットル以上分泌されるといわれています。唾液の99%は水分であり、残りの1%にさまざまな成分が含まれています。唾液に含まれる成分の一つがアミラーゼという消化酵素です。食べ物に含まれるでんぷんを分解する働きがあり、口腔内でんぷんを麦芽糖などに分解し、胃で消化しやすくします。

 

また、口内の頬や舌など、粘膜を保護する働きもあります。口内を湿らせることで、守っているのです。虫歯の予防にも役立ち、脱灰でカルシウムやリンが溶けだした場合にも、唾液から補充されて歯は再石灰化し、繰り返していくうちにどんどん丈夫になっていきます。

唾液とインフルエンザの関係

インフルエンザの流行は長崎でもまだ続いており、小中学校では学級閉鎖になっているところもあるようです。

唾液にはインフルエンザから防御する働きもあります。唾液はどのようにインフルエンザから守るのでしょうか?

 

唾液の中にはIgAという免疫物質が含まれています。免疫グロプリンAともいい、口内に侵入した病原菌に付着することで、病原菌を無力化する働きがあるのです。細菌だけではなく、風邪やインフルエンザなどの原因となるウイルスも防げます。病気を防ぐためには、非常に重要な働きとなるでしょう。

 

IgAは、ストレスを感じた時などに減少してしまうことがあります。口内をはじめ、腸内や目など、どの粘膜部分でも活躍する免疫物質であるため、できれば増やしておきたいものです。赤ちゃんは母乳を通じてIgAを取り込みますが、大人は自分で産生しなくてはいけません。IgAを増やすには、乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトを摂取するのが有効というデータもあります。

長崎市のヨーグルト消費量は下位の方らしいです。インフルエンザに感染しないよう、乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトを食べて備えておきましょう。

まとめ

唾液には、食べ物の消化を助ける働きや歯の脱灰を戻して再石灰化させるなどのほか、風邪やインフルエンザの感染を防ぐ働きもあります。IgAという免疫物質が含まれていて、細菌やウイルスなどの病原菌が侵入してきたときに病原菌とくっついて、無効化するという働きがあるのです。IgAを増やすには一部の乳酸菌が有効であるため、含まれているヨーグルトなどを積極的に食べることをおすすめします。口腔内の乾燥でお悩みの方は、是非、当院にご相談下さい。

 

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