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『唾液が減るとどんな影響がある?』

2024年2月9日

唾液は健康であれば1日に1リットル以上も分泌されるといわれています。 ただし、個人差も大きいため、分泌量が少ない人もいるでしょう。 特に高齢になると分泌量が減少する傾向にありますが、少ないと問題があるのでしょうか?

唾液が減った場合にどのような影響があるのか、解説します。

唾液が減少した場合の影響

唾液には、安静時唾液と刺激唾液があります。安静時唾液とは何もしていなくても分泌される唾液です。一方、刺激唾液は食事をした際の刺激などで分泌されます。口腔内は唾液によって常に湿潤されています。

 

唾液には、粘膜の保護や自浄作用、緩衝、抗菌、組織修復、再石灰化などの働きがあります。身体が正常に機能を発揮するためにも唾液は欠かせません。しかし、疾病などの影響によって唾液が減少してしまうことがあります。唾液が減少すると、嚥下障害や発音障害、咀嚼障害や味覚障害などの影響があります。

 

口内が乾燥したり唾液量が減少したりすると、自浄作用が低下して口内に食べかすなどが残りやすくなり、虫歯の原因になってしまいます。粘膜を保護する作用も低下するため、粘膜の障害や味覚障害、義歯の不適合などが起こりやすくなるでしょう。

シェーグレン症候群

シェーグレン症候群により唾液量が減少している可能性もあります。シェーグレン症候群とは全身の外分泌腺に炎症が起こって分泌腺を破壊し、ドライマウスなどが起こりやすくなる病気で、自己免疫によって起こる病気といわれています。本来、免疫系は細菌やウイルスなどの外敵から身を守るためのものですが、誤って自分の体を攻撃することで、シェーグレン症候群が発症するのです。

 

シェーグレン症候群と他の膠原病の合併が見られない場合は、第一次シェーグレン症候群といいます。全身エリテマトーデスや関節リウマチなどの膠原病を合併した場合は、第二次シェーグレン症候群といいます。全国で約7万人の患者がいるといわれる女性に多い病気です。直接的な症状はドライマウスなどですが、全身にさまざまな病気が起こることもあるため、なるべく早く治療する必要があります。

まとめ

口内の唾液量が減少した場合、口内では粘膜の保護や消化酵素によるでんぷんの分解、嚥下や味覚の障害などが起こることもあります。また歯の脱灰を回復させて虫歯を防ぐことも唾液が持つ働きであるため、減少した場合は虫歯になる可能性も高まるでしょう。さらにシェーグレン症候群のために唾液が減少するケースもあります。関節リウマチなどの病気を合併する可能性もあるため、早めに治療しましょう。口腔内の乾燥でお悩みの方は、是非、当院にご相談下さい。

 

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