『唾液にはどんな働きがある?』
2024年2月2日
口内で発生する唾液には、さまざまな働きがあります。しかし、普段からそのことを意識している人は少ないでしょう。唾液の働きを知っておくと、口が乾いている時に気を付けなくてはならない点が分かります。
口内に発生する唾液にどのような働きがあるのか、解説します。
唾液の持つ働き
唾液にアミラーゼという消化酵素が含まれていることを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?アミラーゼには食べ物のでんぷんを分解する働きがあり、消化を助けます。
アミラーゼには他にもさまざまな働きがあり、虫歯の抑制もその一つです。唾液が分泌されると、口内の食べかすを洗い流してくれます。口内が清潔になり歯の再石灰化が正常に促されれば、虫歯になりにくくなり、虫歯による口臭発生の防止にもつながります。
唾液の働きとして他に挙げられるのが、口内環境の正常化です。唾液が粘膜を覆うことで保湿されると同時に保護されます。唾液に含まれるカルシウムやリンなどは、歯の脱灰によって失われた成分を補い、再石灰化を促進して虫歯になりにくくします。
食事にも唾液は欠かせない
唾液は食事の際にもさまざまな働きをします。唾液がなければ、食事をするのが困難になるでしょう。
食事における、唾液の働きについて解説します。
舌の味蕾という組織では味を感じることができます。味蕾に味が分かる物質を運んで味を感じさせるのも唾液の働きです。また、口内が潤うことにより、食べ物が飲み込みやすくなるでしょう。
食べ物を噛む際は、耳や顎、舌のそれぞれ下にある唾液腺が刺激されるため、唾液の分泌量が増加します。しかし、水分をあまり摂らない人の場合は、分泌量が少なくなってしまいます。パンやイモ類のように水分があまり含まれていない食べ物を食べる時、唾液が少ないと飲み込みにくくなります。加えて、咀嚼した際に食べ物がまとまりにくくなるので、食べにくいと感じるでしょう。
パサパサとしたものを食べる際は、唾液が十分でなければ食べづらくなり、むせることもあります。気管に入ると窒息の原因にもなるため、十分な量の唾液が必要です。
まとめ
唾液は、口内でさまざまな働きをしていて、十分な量が分泌されていなければ支障が出る恐れがあります。
唾液には、食事の際に消化を助ける働きがあります。さらに舌の味蕾まで味が運ばれていくのも、唾液の働きによるものです。
唾液の働きにより、脱灰でカルシウムやリンが溶けだした歯もの再石灰化が促されるため、虫歯を防ぐことにも繋がります。
水分を十分に摂って口内を潤し、唾液が分泌されやすい環境を整えましょう。
口腔内の乾燥でお悩みの方は、是非、当院にご相談下さい。
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