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『声帯とは?声帯ポリープとは??』

2023年12月1日

歌手や俳優が声帯ポリープの手術をした、といったニュースを目にしたことから、「声帯ポリープ」という病名は知っている、という人は結構いるのではないでしょうか?

ただ、声帯ポリープがどのような病気なのか、という詳細までは知らない人のほうが多いでしょう。

今回は声帯ポリープについて、解説します。

声帯とは?

喉には、声を発するための「声帯」という器官があります。

のど仏となっている甲状軟骨の中にある1~1.5cmほどの帯状の器官で、左右にある声帯が震えることで声を発します。

 

ちなみに、のど仏は男性にだけあり、女性にはないと思っている人もいるかもしれません。

しかし、女性にものど仏はあります。

ただし、女性は軟骨の組み合わせの角度が浅いうえ発達していないため、男性のように目立たないのです。

 

声を発する時に声帯が振動します。

振動する回数は男性の場合が1秒当たり約100回、女性は1秒当たり約250回と、女性の方が男性よりも2倍以上振動します。

声帯の振動に何らかの問題が生じると、かすれ声になるのです。

声帯ポリープとは?

声帯に起こる異常の1つに、ポリープがあります。

ポリープは、声帯に限らず全身の粘膜にできる可能性があるもので、こぶのように膨らんでいる粘膜を全てポリープといいます。

 

ポリープをがんのこと、あるいはがんではない良性の腫瘍だと誤解する人もいるでしょう。

実は、ポリープとは形状を示したものであり、粘膜にできているこぶであればがんや良性腫瘍、あるいは炎症などでできた腫瘍ではないものまですべてポリープといいます。

 

声帯ポリープは、声帯にポリープができることで声帯をうまく閉じられず、振動できなくなることで、発声できなくなったり声が普段と変わったりする症状です。声が出しにくくなったり、かすれたりする場合は、声帯ポリープになっている可能性があります。一般的に、ポリープができるのは左右の声帯のどちらか一方です。しかし、長期間放置していたり、ポリープが大きくなっていたりすると、反対側にも何らかの症状が出るケースが多くなります。

 

ポリープは良性腫瘍や炎症による腫れ、がんなどを全て含めたものと説明しましたが、声帯ポリープががんになるということはありません。ただし、ポリープとは別に喉頭がんになることはあるので、注意しましょう。

まとめ

声帯ポリープは、のどにある声帯という器官にポリープができる病気です。

ポリープは粘膜にできるこぶのことで、炎症によるものから良性腫瘍、がんなどの可能性があります。

なお、声帯ポリープが悪化してもがんになることはありません。

声帯ポリープができると、発声しづらくなり声がかすれることもあります。

通常は左右の声帯のどちらかにだけできますが、ポリープが大きくなると反対側の声帯にも何らかの症状が出ます。

 

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