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『耳掃除が耳鳴りの原因になるのはなぜか?』

2023年11月10日

耳鳴りにはさまざまな原因があり、耳掃除が原因になることもあります。

耳掃除は耳の中を清潔に保つために必要なことですが、耳の中はデリケートです。

そのため、やりすぎると出血や炎症などが起こる恐れがあるのです。

耳掃除がなぜ耳鳴りの原因になるのか、解説します。

耳掃除で耳鳴りが起こるのはなぜ?

耳掃除は、耳にたまった耳垢を除去するため、適宜行ったほうがいいでしょう。

しかし、耳掃除をし過ぎたり、やり方を間違えていたりすると、耳鳴りの原因になることがあるので注意が必要です。

 

例えば、耳かきや綿棒で耳を掃除している時に躓いてしまうなどして、誤って奥に入れ過ぎてしまうと、耳の奥にある鼓膜が破れて穴が開いてしまう外傷性鼓膜穿孔になることがあります。鼓膜が破れると耳に痛みがあり、外耳から出血してしまいます。内耳にも影響が出て、耳鳴りや難聴となることもあります。

 

耳掃除をする際、耳の奥に耳垢を押し込んでしまうことで、耳の穴が塞がってしまう耳垢栓塞になることもあります。特に、耳垢が湿っている湿性耳垢の人はなりやすいといわれています。興味のある方は以前の投稿『耳垢の種類について』をご覧になってみてください。

 

耳垢栓塞になると、耳の中が詰まって圧迫されているような耳閉感、軽度の難聴、耳鳴りなどの症状が生じることがあります。奥まで入ってしまった耳垢を除去しようとすると、外耳道を傷つけてしまうこともあります。

耳掃除の正しい方法は?

耳の中にたまる耳垢は、外耳道にある耳垢腺から分泌されたものです。実は汚いものというわけではなく、耳の中の皮膚を保護したり、雑菌から耳を保護したりする働きがあるのです。しかし、分泌物なので次々と生成されていて、溜まりすぎると耳に悪影響を及ぼすため、定期的に除去する必要があります。除去するために、正しい耳掃除の方法を知っておきましょう。

 

まず、耳掃除は頻繁に行うものではなく、週1~2回のペースで行いましょう。綿棒の先を消毒液で湿らせたものかウェットティッシュで、耳の穴の外側を軽く拭くだけでいいのです。また、耳に水が入った時は皮膚がふやけて傷つきやすくなるため、耳掃除は控えてください。湿性耳垢だと、耳の奥に耳垢が溜まりやすくなるため、除去するために耳鼻科を受診した方がいいでしょう。

 

乾性耳垢の場合は、無理に耳掃除をして取らなくても、自然と排出されていくためほとんど溜まりません。また、耳の中がかゆいときに耳かきを使うと、出血することも多いので気をつけましょう。

以前の投稿『正しい耳掃除の方法について』も参考にさなってください。

まとめ

耳には耳垢が溜まることがあり、定期的に耳掃除をする人は多いのですが、実は耳掃除のせいで耳鳴りがしてしまうことがあります。耳掃除の際、鼓膜を傷つけてしまった場合や耳の奥に耳垢を押し込んで詰まってしまった場合などは耳鳴りや難聴などの症状が出ることがあるので注意が必要です。耳掃除は湿った綿棒やウェットティッシュで耳の外を拭くだけで充分です。耳の中の掃除は、耳鼻科を受診しましょう。

 

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