『耳鳴りと脳の関係について』
2023年10月27日
耳鳴りがするとき、原因は耳にあると思うかもしれません。しかし、実際は耳以外に原因があって、耳鳴りがすることも多いのです。耳鳴りに関係する箇所として注目したいのが脳です。脳と耳鳴りにはどのような関係があるのか解説します。
耳鳴りは脳とどんな関係がある?
人間の脳のイメージといえば、表面を大脳皮質が覆っている状態ではないでしょうか。
しかし、大脳皮質の奥にはさらに、生命活動に必要な機能を持つ領域が広がっているのです。
大脳皮質の下の領域は皮質下といい、大脳とは異なる働きをしています。大脳皮質では重要な音を認識するのですが、特に重要と判断されないものは皮質下に届きます。生活には不要な音は、無意識化で処理されて意識されないのが、正常な聴覚の働きです。
しかし、意識されないだけで脳には届いているのです。聴覚中枢は、皮質下にある視床という器官から聴覚野という大脳皮質にある領域につながっていて、領域に音の信号が届いて初めて意識されます。
蝸牛にトラブルが起こった場合などは、信号が微妙に変化してしまいます。視床から届く信号が今までとは異なる場合、聴覚野は警戒してしまうことがあります。異常な信号は自律神経系にも影響を与え、ストレスによって耳鳴りなどを起こすことがあるのです。
脳への影響を抑えるには?
耳鳴りが続くと、心身の不調が起こることがあります。
耳鳴りが頻繁である場合は、不安な気持ちになったりイライラしたりするなど、ストレスによってさらに耳鳴りが悪化してしまいます。
耳鳴りを治療するには、薬物療法と音響療法、カウンセリングという3つの方法がありますが、特に重要なのがカウンセリングです。耳鳴りを抑えるためには、専門医と相談することで脳への影響を抑えることが大切です。
カウンセリングで症状を伝え、どのような治療でどう治すのかを知ることで、不安は軽減されて脳への影響も薄れるでしょう。
音響療法と薬物療法を併用することで、さらに効果は高まります。
耳鳴りに悩まされているのは、脳が慣れていない間です。脳が耳鳴りに慣れてしまえば、気にならなくなります。
原因を特定し、耳鳴りにも慣れてしまえば、特に問題はなくなるでしょう。
まとめ
耳鳴りは、脳の働きによって起こることがあります。
普段とは異なる音が聞こえた時、脳が認識して警戒することで自律神経にストレスを与え、耳鳴りが発生するのです。
耳鳴りが脳への影響によっておこっている場合、特に重要な治療方法はカウンセリングです。
まずはストレスを解消して、脳への影響を減らすことを考えましょう。
また、脳が慣れてしまえば耳鳴りは気にならなくなります。
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