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『味覚障害の種類について』

2023年9月16日

食事する際に違和感がある時、味覚がおかしくなっているのかもしれません。

甘いものを食べていても甘く感じない、味がぼやけてわかりにくいなどの症状が続く場合、味覚障害になっている可能性があります。味覚障害にはどのような種類があるのか解説します。

全般的な味覚障害

味覚障害と聞くと、何の味もしなくなると思うかもしれません。

味がしなくなるのも味覚障害の症状の一例ですが、他にもさまざまな症状があるのです。

味覚障害の種類の中で、全体に影響が出るものを解説します。

 

全体的に味覚が鈍くなる、味覚減退という味覚障害があります。

何を食べても薄味に感じてしまい、味の輪郭がぼやけてしまいます。

例えば塩味の場合、何回塩をかけてもまだ薄い気がします。

味が薄いからと塩などの塩分を足し続けた結果、気が付いたらしょっぱくなっています。

 

濃い味付けにすれば味がわかりやすくなりますが、塩気が多かったり醤油などの調味料がたくさん入っているものばかり食べると、高血圧の原因になってしまいます。

 

味覚減退からさらに悪化して、何を食べても味を感じなくなってしまうのが味覚消失です。

渋みや甘み、苦みなどもすべて感じることができなくなります。

 

ただし、激辛料理に関しては感覚があるかもしれません。

辛さを感じるのは痛覚なので、味覚が消失していても辛いのはわかります。

しかし、単に痛みだけを感じるため、辛いという感覚はないかもしれません。

部分的な味覚障害

部分的な味覚障害として、解離性味覚障害が挙げられます。

味にはさまざまな種類がありますが、一部の味だけわからなくなるのが解離性味覚障害です。

 

中でも多いのが、甘みを感じなくなるケースです。

他の味はわかるものの、甘さだけはわからない…例えば、ケーキやクッキーなどの甘いものを食べても美味しく感じないのであれば、当てはまるかもしれません。

 

味が違うものに感じる、味覚の錯覚も味覚障害の一種です。

催眠術などでよくある、甘いケーキを食べて酸っぱく感じるなど、本来の味とは違う味を知覚する症状です。

 

また、自発性異常味覚というものもあります。

自発性異常味覚とは、何かを食べたわけでもないのに味を感じる味覚障害です。

苦みや渋みなど、不快に感じる味がすることもあるでしょう。

まとめ

味覚障害になると、全ての味が感じられなくなることもありますが、一部の味だけ感じなくなったり違う味に感じたりすることもあります。味がおかしい、自分ではいいと思った味付けが家族からしょっぱいと言われる、といったことが何度も起こるようなら、味覚がおかしいのかもしれません。また、食事以外でも何か食べているかのように味がするときなども、味覚障害の疑いがあるので注意が必要です。

味覚障害でお悩みの方は、是非、ご相談下さい。


 

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