『めまいの種類について』
2023年6月27日
立ち上がった時や座った時、あるいは歩いている最中など、ふとした瞬間にめまいを起こすことがあります。
めまいは、いったいなぜ起こるのでしょうか?
実は、めまいは全て同じではなく、いくつかの種類があります。
原因も、種類によって異なるのです。
めまいの種類について、解説します。
回転性めまい
動いていないのに自分自身あるいは周りがグルグル回転するように感じて目が回る「回転性めまい」は耳の不調によって起こることが多いです。
朝、起き上がる時や夜中に寝返りをうったりした時におこる良性発作性頭位めまい症、難聴や耳鳴り、耳閉感を伴い動けなくなるほどの激しいめまい発作を繰り返すメニエール病、急に激しい回転性めまいが起こり、何日も続く前庭神経炎などが代表的な内耳の病気が原因でおこる内耳性めまいです。
また、耳が急に聞こえなくなる突発性難聴も、めまいが伴うことのある病気です。
他にも、慢性中耳炎や聴神経腫瘍などがめまいの原因となることもあります。
耳の不調によってめまいが起こる場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
耳鳴りや難聴が伴うこともあるので、不調を感じたらすぐに受診してください。
浮動性めまい
周囲の景色は動いていないのに体がフワフワする、雲の上を歩いているような感じがするといった症状の浮動性めまいは内耳性めまいでも起こりますが、顔や手足のしびれや麻痺を伴う場合は脳梗塞、特に小脳梗塞や脳幹梗塞など脳の病気の可能性を疑います。
パーキンソン病や脊髄小脳変性などの神経疾患、脳腫瘍、薬剤によるめまいなど、ゆっくりと進行する病気のため診断がすぐにはつかないこともあります。
精神的なストレスが原因となっていたり、立ち眩みによって頭がぼんやりしたりすることでめまいが起こることもあります。
また高齢者では平衡機能が低下してめまいやふらつきが起こることもあります。
前失神によるめまい
座っていて、急に立ち上がった時に意識が遠くなる、立ちくらみのようなめまいや目の前が真っ暗になる(眼前暗黒感)めまいは失神しそう、倒れてしまいそうな感覚でおこるめまいです。
起立性低血圧など、血圧が変動することで起こることが多いめまいですが、糖尿病や不整脈などの心臓の病気、脱水症状などの内科的疾患、てんかんや神経変性疾患などの脳の病気、パニック障害の発作の一症状としておこることもあります。
まとめ
めまいの種類は大きく3つに分けられます。
グルグルと目がまわる「回転性めまい」、フワフワと宙に浮いているような感覚の「浮動性めまい」、クラッとして意識が遠くなったり、倒れそうになる「前失神によるめまい」です。
めまいが起こる原因は、さまざまです。
場合によっては重篤な病気が原因となっていることもあります。
特に、耳の不調によって起こることが多いため、めまいが頻繁に起こる場合は、耳鼻咽喉科を受診するのがおすすめです。
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