『副鼻腔炎とは?』
2023年6月13日
鼻がつまるという症状が出る時の原因はいくつかありますが、その中でも特に注意が必要なのが副鼻腔炎です。
蓄膿症とも呼ばれる病気ですが、具体的にどのような病気なのかを知らないという方も多いでしょう。
副鼻腔炎がどのような病気なのか、解説します。
副鼻腔炎とは?
鼻の中には、鼻腔と副鼻腔があります。
鼻腔というのは鼻の中央に沿った部分で、副鼻腔はおでこや鼻の脇、頬の奥などにあります。
副鼻腔には空気が入っていて、鼻腔とは小さな穴でつながっています。
副鼻腔には表面に薄い粘膜があって粘液を出しています。
線毛というたくさんの短い毛が粘液を鼻腔へと押し出しているのです。
副鼻腔炎は、風邪のウイルスやアレルギー、細菌などが原因となって、副鼻腔の表面の粘膜が炎症を起こした状態です。
鼻の中で炎症が起こった場合は、ドロドロとした鼻水が出てきたり、鼻の粘膜が腫れたりします。
鼻水や腫れによって、副鼻腔と鼻腔をつなぐ穴が塞がってしまうと、副鼻腔からの出口がなくなり異物や分泌物を排泄できず中に溜まってしまいます。
副鼻腔炎は、副鼻腔に膿のような分泌物が溜まることから蓄膿症とも呼ばれているのです。
副鼻腔炎には、発症してから4週間以内に治まる急性副鼻腔炎と、発症から3カ月以上続く慢性副鼻腔炎があります。
特に、最近は慢性副鼻腔炎が増えています。
症状と治療方法
副鼻腔炎になると、ドロドロとした鼻水が出てきます。
また、のどの方にも流れる後鼻漏によって、咽頭炎や気管支炎の原因になることもあります。
鼻もつまりやすく、鼻水が鼻腔に溜まることもあります。
急性副鼻腔炎になると、頬や目の間、おでこなど副鼻腔がある箇所に痛みが生じることもあります。
慢性の場合、頭が重いように感じることがあります。
嗅裂部という、匂いを感じるところが腫れたり、炎症が長く続いたりした場合は、嗅覚障害が起こってしまうこともあります。
治療が遅れると、改善が困難になるかもしれません。
副鼻腔炎の治療方法として、まずは抗生物質や炎症を抑える薬などを服用したり、ネブライザー療法によって抗生物質を直接副鼻腔に噴霧するという方法などがあります。
どうしても治らない場合には、手術が必要になることもあります。
まとめ
副鼻腔炎は、鼻腔の外側にある副鼻腔に起こる炎症で、鼻が詰まって膿のような鼻水が副鼻腔に溜まることから、蓄膿症とも呼ばれています。
原因は風邪のウイルスや細菌、アレルギーなどで、近年では症状が長く続く慢性副鼻腔炎になる人も増えているため、副鼻腔炎になった時はなるべく早く病院で治療を受けましょう。
抗生物質などを服用するのが基本的な治療ですが、場合によっては手術が必要になることがあります。
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