生活音の騒音レベルを解説します。
2023年1月20日
私たちの周囲には様々な音があります。
心地よく感じる音もあれば、不快に思う音もあり、音の大きさもそれぞれ異なるでしょう。
普段生活するうえで聞こえる音、いわゆる「生活音」の中で、騒音レベルとなるのはどのくらいの大きさなのでしょうか?
代表的な生活音の大きさや、騒音レベルとなる基準について解説します。
生活音は何デシベル?
普通に生活をしていると、様々な音が生じます。
マンションなどでは、その音が原因となってご近所トラブルになることもあるのですが、生活音はdB(デシベル)にするとどのくらいなのでしょうか?
まず、普通の声で会話している場合の音の大きさはおおよそ60dBです。
小さな声なら50dBほどで、ささやき声なら30dBが目安となります。
静かな事務所内などでも、50dBほどはあります。
多くの家庭にある設備でいえば、お風呂やキッチンの給排水音は小さい場合で57dB、激しく水を流すと75dBほどとされています。
エアコンや換気扇を稼働したときの音は、41dBから59dBほどが目安です。
特に音が大きいものでいうと、掃除機は静かなもので60dBほど、うるさいものは76dBになるとされています。
目覚まし時計や洗濯機の音も掃除機と大体同じくらいです。
テレビは音の大きさによって異なりますが、目安では57~72dBと、話し声に近い大きさです。
ステレオは大きな音で聞くことが多いため70~86dBほど、ピアノやエレクトーンなどの楽器は最大で90dBほどとされています。
また、苦情の原因となることが多い子どもの足音は、50~66dBとそれほど大きな音ではないのですが、階下に響くため、それ以上の音量に聞こえることもあります。
犬の鳴き声はそれよりかなりうるさく、90~100dBほどです。
不快に感じるのは何デシベルから?
どのくらいの音から不快に感じるのかは、人によって異なります。
また、音の内容によっても異なるでしょう。
「うるさいのが嫌い」という人でも、好きな音楽なら大きな音でも不快に感じることは少ないのではないでしょうか?
一般的に、不快と感じる音の大きさは50dBからとされています。
これは、目の前にいる人が普通の大きさの声で話している程度の音です。
外から聞こえる音がそれよりも大きい場合や、目の前の人との会話の妨げになる場合は不快に感じるでしょう。
また、環境基本法では日中の場合、静穏を要する地域では50dB以下、住宅地では55dB以下、工業地帯では60dB以下を基準値として、道路に面している場所では10dBをプラスしています。
夜間の場合は、昼間の基準から10dB低くなります。
なお、今回紹介した騒音レベルは、あくまでも自室内での音の大きさです。
マンションなどの集合住宅でも、隣室に届くまでの間に壁によって減衰するため、それよりも小さな音になるでしょう。
とはいえ、気を付けるに越したことはありません。
まとめ
騒音というと、お祭りや工事など特に音が大きいものを思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、実際には、日常生活で生じる生活音の中でも、騒音と言えるレベルの音が生じることは珍しくないのです。
生活音の騒音は日常的に生じるものなので、気を付けないと周囲の人にずっと不快な思いをさせることになるかもしれません。
騒音が出ていないかを思い返してみて、心当たりがある場合は対策することをおすすめします。
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