『耳管開放症の原因について』
2026年2月16日
耳の中にある耳管という組織は、鼻とつながり、通常は閉じた状態になっていますが、耳管開放症になると開いたままになってしまいます。通常なら閉じているものが開いたままになるのは、何が原因でしょうか?
耳管が開いたままになる主な原因を解説します。
耳管開放症の主な原因とは?
耳管という組織の周囲には、筋肉や脂肪、静脈網があり、全方向から耳管内部の壁を押して圧をかけています。普段、耳管が閉じた状態を維持しているのは、このことが理由です。何かを飲み込む、あくびをするなどの動作で筋肉が動き、塞がっている壁が離れて解放されます。筋肉、脂肪、静脈網などによる押さえつける力が弱まると、耳管を十分に閉じられず、開きやすくなるでしょう。
押さえる力が弱くなる原因として、筋肉が痩せて体積が減ることがまず考えられます。また、神経麻痺によって使われなくなった筋肉の萎縮や、痩身による脂肪の減少も考えられる原因です。さらに、体内の水分不足も押さえる力を弱める原因になります。水分不足で静脈網が十分に膨らまないと、押さえる力が弱くなってしまうのです。
脱水や人工透析、ダイエット、病気などによる急激な体重減少で耳管が十分に閉じられなくなると、耳管開放症になることがあります。神経や筋肉の病気、顎関節症など顎関節の異常、顎や顔面の外傷、頭部の手術による神経障害なども耳管がうまく閉じられなくなる原因となり、耳管開放症を引き起こす可能性があるのです。加えて、妊娠や女性ホルモンのエストロゲンが含まれた経口避妊薬の服用も、耳管が十分に閉じられなくなる原因に含まれます。ほかに、中耳炎などが発症して耳管内部の粘膜に影響を及ぼし、性状が変化することで耳管開放症につながることがあるのです。
原因が明確ではないこともある
水分不足や体重減少、病気などが耳管開放症を引き起こすことがあるのは前述したとおりですが、調べても原因が明確にならない場合もあります。実は、耳管開放症の原因が明確にならないケースは珍しくありません。
耳管開放症かどうかを診断するために、耳鼻科医は診察に加えてさまざまな検査を行います。経過観察、生活の変化、鼓膜の視診、耳管機能検査、聴力検査、CTなどの診察・検査の結果をもとに、総合的に評価して診断するのです。
まとめ
耳管の周囲にある筋肉や脂肪、静脈網などは、通常時は耳管に圧をかけて閉じた状態を保ち、筋肉が動いたときだけ開くようにしているのです。筋肉が痩せたり脂肪が減少したり、または水分不足によって静脈網が十分に膨らまない場合には、抑える力が弱くなって耳管が開放されてしまいます。原因が明確にならないこともあるため、自分で判断せず、耳鼻科医に検査結果から耳管開放症か否かを判断してもらいましょう。
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