『ひつこい後鼻漏の原因となる鼻副鼻腔疾患について』
2026年2月2日
鼻がのどにまわることを後鼻漏といいますが、ひつこい後鼻漏に悩まされたり、頭や顔の重苦しい症状の原因として鼻副鼻腔疾患が関係していることもあります。鼻副鼻腔疾患が具体的にどのような病気なのか解説します。
鼻副鼻腔疾患とは?
鼻副鼻腔疾患とは、副鼻腔炎(蓄膿症)をはじめとする、副鼻腔という鼻の周りの空洞に炎症が起こる病気の総称で、鼻水、鼻づまり、頭痛、嗅覚障害などを引き起こします。原因は風邪のウイルス・細菌感染やアレルギーが多く、急性・慢性に分かれ、近年では好酸球性副鼻腔炎(難病指定)のようなアレルギー性の重いタイプも増えています。主に鼻水や膿が生じることが多く、黄色くドロドロとした鼻水や膿が喉に落ちる後鼻漏も起こるのです。鼻副鼻腔疾患になると、鼻の粘膜の腫れや鼻茸で鼻詰まりが起こります。また、頬や目の周りに痛みを感じたり、嗅覚障害が起こって匂いがわからなくなったりすることもあります。
鼻副鼻腔疾患に含まれる主な疾患の1つが副鼻腔炎です。鼻風邪などから炎症が波及し、副鼻腔に膿が溜まってしまいます。急性副鼻腔炎という4週間未満の比較的短い期間の炎症や、慢性副鼻腔炎という3ヶ月以上炎症が続く症状などもあります。好酸球性副鼻腔炎は、アレルギー素因が強い、鼻ポリープを伴う嗅覚障害を起こしやすい難治性の病気です。検査の結果によっては指定難病となるケースもあります。
さらに、後鼻孔ポリープという、上顎洞から喉まで達する大きなポリープができることもあります。後鼻孔ポリープは、ほとんどの場合片側にだけできるのが特徴です。
鼻副鼻腔疾患の治療方法
鼻副鼻腔疾患になった場合には、症状や疾患に合わせた治療を行うことになります。
薬物療法では、抗生物質や抗アレルギー薬、ステロイド点鼻薬、内服もしくは注射で全身ステロイドなどの投薬が行われます。手術療法が必要なケースでは、鼻の穴から内視鏡を入れて腫れやポリープを除去する、内視鏡下副鼻腔手術が主流です。
難治性の好酸球性副鼻腔炎には、新しい注射薬である生物学的製剤が用いられることもあります。
鼻水が長引く、匂いがわからない、頭が痛いなどの症状があれば、耳鼻咽喉科を受診しましょう。特に好酸球性副鼻腔炎は喘息と合併しやすいため、悪化する前に専門的な治療を早期に受けることが重要です。
まとめ
鼻の不快な症状が長引く場合、副鼻腔炎のことがあります。鼻の周りにある副鼻腔に炎症などの症状を起こし、鼻水や膿が溜まってしまいます。しかし、好酸球性副鼻腔炎のような指定難病になることもあるため、決して放置せず、なるべく早い段階で治療を受けてください。治療は薬物療法や手術療法が主流です。手術の場合は、主に内視鏡下副鼻腔手術によって病巣を切除する方法で行います。切除が必要ない場合には薬物療法となるでしょう。
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