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『心因性難聴について』

2026年1月26日

心理的な原因で身体に何らかの不調が生じる心身症には、心因性難聴も含まれます。機能性難聴ともいい、突然耳が聞こえにくくなるのが特徴です。心因性難聴は、何が原因で起こるのでしょうか?心因性難聴がどのような病気なのか解説します。

心因性難聴とは?

心因性難聴は機能性難聴ともいい、耳や脳に物理的な異常がないにもかかわらず、心理的ストレスや葛藤が原因となる難聴です。

特に8~10歳頃の学童期の女児に多く、人間関係の悩み・トラブルやいじめ、転居など、学校や家庭環境の問題が背景にあるケースがよく見られます。

 

心因性難聴は両側性の難聴として現れることが多く、聴力検査では難聴を示しても、日常会話にはさほど支障が出ないのが特徴です。また、心因性難聴は心因性の視力障害などを伴うこともあります。ストレスの原因を取り除いて、本人と周囲が理解し心理療法を受けることが重要ですが、詐聴との鑑別も必要です。

心因性難聴の治療

心因性難聴を治療する際は、内耳に原因がある疾患ではないということを本人はもちろん、家族も理解することがポイントとなります。ストレスの原因が学校にあるのか、または家庭環境にあるのか、人間関係なのか原因を探って、解決を図ることで症状を改善します。または、臨床心理士や精神科医によるカウンセリングに加えて、心理療養や薬物療法などを行うことも必要です。

 

症状が改善されているかどうかは、1~3ヶ月ごとに定期的な経過観察として聴力検査を行い、変化を見守ります。症状が残る場合には、QOL改善のために補聴器の装用を試すこともありますが、適切な出力制限が必要です。

 

なお、心因性難聴は詐聴と間違われることもあります。しかし、心因性難聴は本人の意思とは無関係に起こるのに対し、詐聴は意図的に難聴を装うことをいうため、全く異なります。本当に聞こえなくなっているのに、構ってほしくて嘘をついていると思われないよう鑑別し、専門医による慎重な診断が必要です。

まとめ

耳が急に聞こえにくくなったとき、耳自体に何の異常もない場合には、心理的な原因によって起こる心因性難聴の可能性があります。特に8~10歳頃の女児によくみられ、本人は自覚していないにもかかわらず、聴力検査では難聴を示します。そのまま放置しているとどんどん悪化していくため、適切な治療が必要です。治療方法としてはストレス源の解消や心理的ケアなどが一般的で、定期的に聴力検査を行い、改善されているかどうかを確認する必要があります。

 

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