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『心因性めまいについて』

2026年1月10日

仕事や人間関係などのストレスが原因で、体にさまざまな症状が表れる病気のことを心身症といいます。

心身症は耳鼻咽喉科での治療が必要となるケースが多くあり、心因性めまいもその1つです。

心因性めまいとは具体的にどのような病気なのか、解説します。

心因性めまいとは?

めまいとは、平衡感覚が乱れて「ぐるぐる回る」「ふわふわする」「立ちくらみがする」などの症状が出る病気のことです。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)やメニエール病などが代表的で、多くは耳の奥の内耳に異常が生じていることが原因で起こります。一方、内耳に異常がなくても、ストレス、不安・うつなどの精神的要因が主な引き金となってふらつきが続くこともあります。

 

良性発作性頭位めまい症は、寝返りや起き上がりなど頭を動かしたときに、数秒から数十秒続く回転性めまいが起こり、吐気を伴うこともあります。内耳にある重力のセンサーである耳石(成分はカルシウム)がはがれ、三半規管に入ってしまうことが原因でおこるものです。主にエプリー法などの理学療法によって耳石を正しい位置に戻すことで、多くの場合は改善されます。メニエール病は激しい回転性めまいの発作と耳鳴り、耳が詰まった感じ(耳閉感)、難聴などの症状を伴う病気です。内耳にあるリンパ液のうっ滞(内リンパ水腫)による内耳の機能障害が主な原因となっています。

 

雲の上を歩いたり、宙に浮いていたりするように感じるなど、フラフラとよろめく感覚がある症状が浮動性めまいです。脳梗塞や脳出血などの脳の病気や自律神経失調症、薬剤の副作用など、原因にはさまざまなものがあります。前失神、もしくは失神感という、倒れそうになる、目の前が真っ暗になる、気が遠くなるなどの症状が出るケースもあります。主な原因として考えられるのは、血圧低下による立ちくらみや不整脈、糖尿病、脳の病気などです。

 

心因性めまいは、良性発作性頭位めまい症やメニエール病などの代表的な内耳性めまいで起こる回転感のあるめまいよりも、浮遊感や立ち眩みなど多様なめまい感であることが多く、前庭検査で異常を認めないことが特徴です。難聴のない耳鳴り、頭痛、肩こり、倦怠感、不眠、不安感などを伴いやすく、仕事や人間関係、介護など慢性的なストレスや過労、不安や緊張、うつやパニック障害、自律神経の乱れなどが原因になることが多い身体の症状として出現するめまい症です。

受診を考える目安や対処法

めまいが起きたとき、原因の多くは耳にあるため、耳鼻咽喉科で専門医の診察を受けるのがおすすめです。他に、ろれつが回らない、片方の手足にしびれがある、激しい頭痛があるといった症状が表れている場合には、脳の異常を知らせるサインかもしれないため、救急外来に受診することを検討してください。めまいが発生しているときは無理に動かず、横になってめまいがおさまるまで安静にしましょう。良性発作性頭位めまい症の場合は、少しめまいが落ち着いたら、寝返りの動作を繰り返してみたり、寝たり起きたり、頭を動かしていると改善されることもあります。

 

メニエール病など内耳性めまいの多くは、ストレスや疲労、睡眠不足などで悪化するため、生活を改善して原因を取り除いてください。自律神経失調症や不安障害・うつによる心因性めまいと診断するためには、まず内耳や脳、血圧など体の異常(器質的異常)がないことを様々な角度で評価する必要があります。諸検査で身体症状につながるような異常を認めない場合、機能的な異常による心因反応による身体症状を疑うことになります。

まとめ

代表的な内耳性めまいには、良性発作性頭位めまい症やメニエール病などがあります。それぞれ原因が異なるため、適切な対処法なども異なります。良性発作性頭位めまい症は耳石が剥がれて三半規管に入ることが原因です。メニエール病はストレスや過労、睡眠不足によって生じる内リンパ水腫が原因です。そのため、十分な睡眠をとり、ストレスを解消する、運動をする習慣を作るなど生活改善に努めましょう。一方、心因性めまいも、ストレスや不安・うつなどを背景に心身の不調をきたすため、身体疾患と鑑別をするために身体的異常がないかを様々な角度で検査する必要があります。

 

 

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