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『鼻茸とはどのようなものか?』

2025年11月3日

鼻詰まりになったときは、通常、「鼻水が溜まっている」と考えるでしょう。しかし、そうとは限りません。もしかしたら、鼻茸ができていることが原因で鼻詰まりになっているのかもしれないからです。鼻茸を放置すると少しずつ大きくなっていき、いずれ、日常生活に支障をきたすようになるかもしれません。どのようなものが鼻の中にできているのか、解説します。

鼻茸とは?

鼻詰まりになったとき、鼻水が溜まっているとは限らず、鼻茸ができていることもあります。そのため、長引くようなら注意が必要です。鼻茸とは鼻の中にできる良性のポリープです、見た目がキノコに似ていることから名づけられました。英語ではnasal polypといい、日本語でも鼻ポリープと呼ばれることがあります。鼻茸は悪性腫瘍、つまりガンではないため、生死に関わる病気ではありません。しかし、治療せずにいると膨らんでいき、鼻どおりが悪化してしまいます。

できる原因は?

鼻茸は、鼻の中で慢性的な炎症が発生して粘膜が膨れ上がり、一部がポリープ状に突出して形成されるといわれています。特に慢性副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症によってできるケースが多く、症状が3ヶ月以上続いている患者の10~20%に鼻茸がみられるとされています。また、スギ花粉やハウスダストなどによって引き起こされる、アレルギー性鼻炎に代表される慢性的な鼻粘膜の炎症、あるいは気管支喘息がある場合にも、鼻茸ができやすいでしょう。

 

また、鼻茸があると、アスピリンなどの解熱鎮痛剤を服用した際に、呼吸が苦しい、鼻が詰まるといったアスピリン喘息の症状が出るリスクが高いため、注意が必要です。鼻茸は大人にできることが多いです。しかし、子どもであっても、風邪を引いて副鼻腔炎になってしまい、慢性化した場合などは生じることがあります。

 

炎症が長く続くと、左右の鼻腔それぞれに複数個でき、どんどん悪化するケースもあります。鼻茸がまだ小さいうちは、鼻詰まりなどの自覚症状がないケースが多いです。治療せずにそのままにしていると炎症が続き、サイズが大きくなるのと同時に症状も悪化していくでしょう。良性のポリープであっても日常生活においては妨げとなります。そのため、鼻茸ができていることが分かった場合には、放置せずに治療してください。

まとめ

鼻茸とは、鼻の中にできる良性のポリープです。鼻詰まりがあるにもかかわらず、鼻水が溜まっていない場合には、鼻茸が原因になっている可能性があるでしょう。鼻茸の原因は、鼻の粘膜に生じる慢性的な炎症です。特に慢性副鼻腔炎が3ヶ月以上続くと、できやすいといわれています。複数生じることもあるため、できていると分かった時点で、なるべく早く治療しましょう。

 

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