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『流行性耳下腺炎(おたふく)はどのような病気なのか?』

2025年10月6日

子どもが注意したい感染症の一つが流行性耳下腺炎です。

「流行性耳下腺炎」という名称を聞いたことがない人は多いと考えられます。しかし、「おたふくかぜ」であれば聞いたことがある人が多いのではないでしょうか?流行性耳下腺炎にかかると頬が膨れたように腫れてしまうことから、おたふくかぜと呼ばれています。今回は、流行性耳下腺炎について解説します。

流行性耳下腺(おたふく)とは?

破傷風やポリオ、結核などの病気にかからないよう、子どもの頃にさまざまな予防接種を受けます。おたふく風邪も予防接種が可能ですが、定期接種ではなく任意となるため、基本的には自費で行わなければなりません。

 

冒頭で触れたように、おたふくかぜの正式名称は流行性耳下腺炎であり、ムンプスウイルスに感染することで発症するウイルス性の感染症です。発症しやすい季節などはなく、成人してから感染した場合には重症化しやすいため、実は怖い病気といえます。

 

原因となるムンプスウイルスは飛沫感染や接触感染によって感染するウイルスです。2歳から12歳までの子どもが感染しやすい傾向があります。人によっては12歳より上の年齢で感染することもありますが、この場合は耳下腺以外の臓器に影響が出ることもあるため、特に注意しなければなりません。

流行性耳下腺炎の特徴

流行性耳下腺炎は高熱が出るため、風邪と間違える可能性がある病気です。ただし、大きな違いとして、唾液腺の一つである耳下腺の腫脹が挙げられます。耳下腺は耳の前方下部から下顎にかけて広がっていて、腫れると頬が大きく膨らんだように見えるため、流行性耳下腺炎はおたふくかぜとも呼ばれているのです。

 

流行性耳下腺炎にかかると、基本的に両頬が一緒に腫れますが、片側だけが腫れている場合には、時間差でもう一方が腫れてくることもあります。また、腫れが頬だけに留まらず、顎の下やこめかみまで広がることもあります。顎の下まで腫れた場合には、顎が動かしづらくなることもあるでしょう。

 

既述したとおり、流行性耳下腺炎の予防接種は任意であるため、自費で行わなければなりません。ただし、公費助成を実施している自治体もあるため、接種を検討している場合には、お住まいの地域について調べてみてください。(長崎市では助成対象ではありません。)

まとめ

流行性耳下腺炎はおたふくかぜの通称で知られています。左右の耳下腺炎がある頬が腫脹し、おたふくのようになってしまうのが特徴です。原因となるのはムンプスウイルスの感染で、主に12歳以下の子どもに感染する病気です。12歳を超えてから感染すると、身体のさまざまな場所に悪影響を及ぼす可能性があるため、軽視できない病気といえます。流行性耳下腺炎の予防接種もありますが、日本では任意です。そのため、基本的には自費となりますが、自治体によっては助成を受けられるケースもあるため、調べてみることをおすすめします。(長崎市では助成対象ではありません。)

 

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