『溶連菌感染症が原因となる合併症について』
2025年9月22日
溶連菌感染症になったとき、適切に治療していれば問題はないのですが、治療方法が適切ではない場合は合併症を引き起こすことがあります。合併症は主に抗菌薬の服用を中断したことで起こるのですが、具体的にはどのような合併症が起こるのでしょうか?
溶連菌感染症の合併症について解説します。
主な合併症
溶連菌感染症の主な合併症にはリウマチ熱と急性糸球体腎炎があり、感染から数週間後に症状が表れるケースが多いです。
リウマチ熱というのは、心臓、関節、神経系、皮膚に影響を与える非化膿性の炎症性疾患のことをいいます。心炎や不随意運動などの症状があり、長期的には心臓弁に損傷を与えて心臓病を引き起こすことがあるでしょう。
2つ目は急性糸球体腎炎で、腎臓の糸球体に炎症が起こることで顔や手足のむくみ、血尿、高血圧などの症状が現れます。感染してすぐに症状が表れることはなく、感染から2~4週間後に発症することが多いです。
合併症が発症するのを防ぐためには、処方された抗菌薬を最後まで飲み切ることが重要となります。また、中耳炎や肺炎、蜂窩織炎などの別の感染症が合併したり、症状が急速に進行して臓器不全に至る劇症型溶連菌感染症に発展したりする可能性もあります。
その他の合併症は?
主な合併症以外にも、いくつかの症状が表れることもあるため、当てはまる症状が出てきたときは注意しましょう。
合併症の1つである中耳炎は、溶連菌感染症が原因で中耳に炎症が起こってしまう病気ですが、溶連菌とは関係なく子どもには起こりやすい病気の1つです。さらに、溶連菌が他の臓器に広がることで、肺炎や髄膜炎、敗血症などの重篤な感染症を引き起こす可能性があります。また、劇症型溶連菌感染症という病気もあり、発熱、低血圧、多臓器不全などから始まって急速に進行し、命に関わることもある疾患です。
日本の感染症法では5類に分類されており、2022年以降は特に報告数が増えているため、特に注意しましょう。
まとめ
溶連菌感染症は合併症が起こることも多く、主にリウマチ熱という非化膿性の炎症性疾患や、急性糸球体腎炎などが起こるでしょう。リウマチ熱は悪化すると心臓弁に損傷を起こして心臓病の原因になることがあり、急性糸球体腎炎は血尿や高血圧などの症状が表れます。他にも、中耳炎や肺炎、敗血症などがあり、特に劇症型溶連菌感染症は命に関わることもあるため、注意が必要です。
Instagaramも更新しておりますので、登録よろしくお願いします。




