『口腔乾燥症になったときの対処方法について』
2025年5月19日
口内では唾液が分泌されて潤っていますが、分泌量が減ると口内が乾いてしまいます。この状態が続くと口腔乾燥症になってしまうため、注意が必要です。口内が乾いた状態が続いているときは、水分を十分にとることが大切です。口腔乾燥症の対処方法について解説します。
口内を潤すために
口内が乾燥した状態を口腔乾燥症といいます。
もし罹ってしまったら、どう対処すればいいのでしょうか?
口腔乾燥症になった場合、口内を保湿して潤いのある状態にすることが重要です。そのため、十分な水分補給が必要となりますが、単に水を飲むだけではまたすぐに乾いてしまうかもしれません。口内を保湿するためには、水分を十分にとることに加えて、専用のジェルやスプレーなどのグッズを使用するとよいでしょう。
また、食事の際によく噛んで食べることが大切です。噛む回数を増やすと唾液もよく出てくるようになり、口内の乾燥を防ぐことができます。それに加えて、唾液の分泌を促すために、キシリトールなどが入った虫歯予防になるガムを噛むこともおすすめします。
薬品などを用いた対処方法
口内が乾いているときの対処方法として最も簡単なのが、食事の際に噛む回数を増やすことです。それに加えて、薬物療法を行うと効果的です。どのような薬剤を投与することで唾液の量を増やし、口内を潤すことができるのでしょうか?
唾液の分泌量を増やすには、ピロカルピンやセビメリンなどが有効で、症状が改善された例もあります。また、アネトールトリチオンという薬品もよく効きます。本来は利胆薬として用いられていた薬剤ですが唾液の分泌を亢進する作用もあるのです。
唾液を補充するために、エアゾール性人工唾液をスプレーで噴射するのも、有効な方法です。少量で口内を潤すことができます。他にも、パロチン錠やハイボン錠、麦門冬湯、白虎加人参湯なども有効といわれている薬剤です。ただし、薬に関しては人によって適したものが異なるため、症状や体質などを鑑みる必要があります。そのためにも、耳鼻咽喉科を受診し、適切なものを処方してもらいましょう。
まとめ
口内が乾く口腔乾燥症は、放置しているとさまざまなリスクがあるため、なるべく早く対処しなければなりません。対処方法としてまず挙げられるのは、口内を潤すことです。そのためにも、専用のジェルなどを用いたり食事の際に噛む回数を増やしたりすることが有効です。改善を促すために、生活習慣の改善とともに薬品を用いるケースもあります。その場合、唾液の分泌亢進作用があるいくつかの薬剤や、スプレー式の人工唾液などを用いることで改善されるでしょう。
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