『鼻詰まりの原因③鼻茸』
2025年4月14日
花粉症や風邪、アレルギー性鼻炎などによって鼻詰まりが起こった経験がある人は少なくないでしょう。
鼻詰まりにはいくつかの原因があります。そのうちの1つとして挙げられるのが、鼻茸です。
鼻茸とは何か、できたにもかかわらず放置した場合のデメリットは何か解説します。
鼻茸とは?
慢性副鼻腔炎になり、長い間副鼻腔で炎症が続いていると、鼻の中には鼻茸と呼ばれるものができてしまうことがあります。「鼻茸」と聞いてもピンとこない人も多いでしょう。あるいは、名称に「茸」という文字が入っているために、「鼻の中にキノコができるの?」と不安に思う人もいるかもしれません。実は、鼻茸とは鼻ポリープのことです。実際にキノコができるわけではなく、その形状を表すために「茸」という文字が使用されています。
鼻茸は通常の風邪などではほとんどできません。しかし、慢性副鼻腔炎になってしまうと患者の1~2割にできているといわれているのです。慢性副鼻腔炎はなかなか厄介な病気で、命にかかわるわけではないものの、鼻水や鼻詰まり、頭痛、嗅覚・味覚の障害、身体の倦怠感などの症状が長らく続きます。完治に時間がかかるうえにしつこく再発することも珍しくありません。また、完治する前に鼻茸が両方の鼻腔にできることもあります。
鼻茸は手術をして切除することも可能ですが、慢性副鼻腔炎をきちんと治療してからでなければ、すぐに再発してしまうでしょう。鼻茸ができるのは主に鼻の奥にある空気の通り道です。通り道の1つである中鼻道にできたものを中鼻道ポリープといい、鼻詰まりが起こる原因となります。
鼻茸を放置した場合の影響
鼻茸は、何も処置せずに放置していると徐々に大きくなり、鼻の中にある空気の通り道を塞ぐようになるため、鼻呼吸がしづらくなります。また、鼻詰まりや嗅覚障害の原因となることもありますが、これを放置するのはやめましょう。なぜなら嗅覚障害は放っておくと戻らなくなってしまうこともあるからです。
鼻茸を除去する場合は手術の必要があります。脳や眼のすぐ近くにできることから、手術をする際はきちんと検査をして慎重に行わなくてはいけません。また、鼻茸は小さいうちなら自然に縮小してなくなってしまうこともありますが、大きくなると自然になくなることはないため、手術による除去が必要です。
まとめ
鼻茸とは、慢性副鼻腔炎になった時に鼻の中にできる鼻ポリープとも呼ばれるものです。
鼻茸があると鼻が詰まってしまいます。鼻茸を放置していると、どんどん大きくなっていき、やがては鼻の中を塞いで鼻呼吸ができなくなってしまうでしょう。鼻茸のせいで嗅覚障害が起こることもあります。嗅覚障害は長く続くと戻らなくなってしまうこともあるため、症状が出た場合はなるべく早く治療を受けましょう。
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