『喫煙のリスク③タバコの煙は周囲の人にも悪影響を及ぼします』
2025年3月17日
タバコが嫌がられる原因の1つに挙げられるのが、煙です。ただ不快なだけではなく周囲の人間の健康を損なう恐れがあるため、嫌がる人は多いでしょう。喫煙により発生する煙のうち、ただ燃えて出ている煙のことを副流煙といいます。副流煙は、身体にどのような悪影響を与えるのでしょうか?
タバコの煙が周囲の人に及ぼす悪影響について解説します。
周囲に与える悪影響とは?
タバコの煙には喫煙者が吸い込んで吐き出す主流煙とただ燃えていることで発生する副流煙の2種類があります。
主流煙は、タバコのフィルターを通過して体内に入りますが、副流煙はフィルターがないため直接体内に入っていきます。フィルターを通っていない分有害な成分も多量に含まれていて、成分ごとに3~5倍近くにもなるのです。そのため、副流煙はわずか2秒間吸い込んだだけでも、血管が収縮し心拍数が増加することがあります。
副流煙は本人だけの問題では収まらず、周囲にいる人間の健康にも悪影響を及ぼします。
特に、子供は注意が必要です。なぜなら、免疫力が低下すると健全な発育が阻害されてしまい、呼吸器系の症状の悪化や知能の低下、低身長などが起こりやすくなるからです。
禁煙は、自分の健康のためだけではなく家族や周囲にいる人の健康を守るためにもなるのです。
受動喫煙は防ぐことができる?
副流煙を吸い込むことを受動喫煙といいますが、どのようにして防止すればよいのでしょうか?
喫煙者の中には、副流煙やにおい対策のために、換気扇や空気清浄機の前など空気が循環する場所で吸う人もいます。しかし、かえって有害物質が広がってしまうため、有効な方法とはいえません。ベランダなどで吸っても、衣類や毛髪などに有害物質が付着していたり、肺に煙が残っていて室内に吐き出されたりすることもあるでしょう。
有害物質は、たとえ外で吸っていたとしてもわずかに残り、室内へと持ち込まれるため、受動喫煙を完全に防ぐことはできません。自分のせいで家族に悪影響を与えたくないのであれば、分煙ではなくきちんと禁煙をする必要があるのです。
まとめ
タバコの煙は健康に被害をもたらしますが、その対象となるのは自分だけではありません。周囲で煙を吸ってしまう人にも悪影響があるのです。
タバコが燃えたときに出る煙は、一度吸い込んでから吐き出すものとは違って直接周囲に広がるため、有害物質が多く含まれています。換気に気を使ったとしても、タバコの煙は少なからず室内に入り込んでしまうため、家族の健康を守るためにも禁煙をおすすめします。
当院では禁煙外来も行っておりますので、禁煙について悩んでいる方は是非一度受診してみてください!
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