お知らせ

ホームお知らせ ≫ 『喫煙のリスク②喫煙によって免疫力が低下してしまいます』

院長ブログ

当クリニックに関する情報や、
耳・鼻・喉に関する様々なお役立ち情報をお届けします。

『喫煙のリスク②喫煙によって免疫力が低下してしまいます』

2025年3月10日

タバコには依存性があるため、なかなかやめられない喫煙者は多くいます。しかし、喫煙しているとさまざまなリスクが生じます。

リスクの1つに挙げられるのが、免疫力の低下です。なぜ喫煙によって免疫力が低下するのでしょうか?

喫煙が免疫力に与える影響について解説します。

免疫力とは?

人間の体には、病気のもととなる細菌やウイルスなどが体内に侵入したとき、身体を守るためのシステムとして免疫力が備わっています。生体の防衛システムとしての働きがありますが、タバコの煙を吸い込むと免疫力が低下してしまいます。

 

その原因となるのが、タバコに含まれる有害物質です。

これらの有害物質が体内に侵入すると、システムに障害が起こってしまうのです。煙の成分の1つである一酸化炭素は、慢性的な酸欠状態を引き起こしてしまうため、免疫力が低下してしまいます。赤血球内のヘモグロビンは、通常であれば酸素と結合して全身に酸素を運んでいきます。実は、酸素よりも一酸化炭素の方がよりヘモグロビンと結合しやすいのです。そのため、体に入り込むと酸素が運搬されるのを阻害し、慢性的に酸欠となってしまいます。結果として末端まで栄養分が届かなくなり、免疫力が低下してしまうのです。

他の有害物質による免疫力の低下

タバコにはほかにも多くの有害物質が含まれていて、免疫力を低下させる原因になります。

 

代表的な成分であるニコチンには血管を収縮させる働きがあり、血流を悪化させる原因となってしまいます。免疫に関与する肺胞マクロファージという細胞の抗体産生機能も低下させ、免疫促進の働きがあるリンパ球も減少してしまうのです。さらに、唾液の分泌も低下させてしまいます。それだけでなく、肺や気管支に入った異物を外に出す繊毛の働きも低下させてしまうのです。

 

また、ニコチンはビタミンを消費してしまいます。ビタミンCは、免疫力を高める効果があり、風邪などに効果的といわれる成分です。免疫力が低下すると、感染症ウイルスや細菌を排出できなくなってしまうため、風邪やインフルエンザに感染しやすくなってしまいます。また、喫煙をすることでガンになるリスクが高まります。このように、タバコを吸うことによって免疫力が低下すると、リスクを助長してしまうのです。

まとめ

喫煙をするリスクの1つに、免疫力の低下という点があります。しかし、なぜ免疫力が下がるのかは知らない人は多いでしょう。

タバコの煙に含まれる有害物質によって酸欠状態になるうえに、ビタミンCも消費してしまい免疫システムにも障害が起こってしまうのです。特に注意が必要な成分がニコチンです。血管を収縮させる働きがあるため血流が悪くなり、末端まで栄養分が届かなくなってしまいます。

当院では禁煙外来も行っておりますので、禁煙について悩んでいる方は是非一度受診してみてください!

 

 

Instagaramも更新しておりますので、登録よろしくお願いします。

Instagram

一覧へ戻る

095-820-3300