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『喉仏の周辺が痛い時に疑いのある病気②扁桃炎(へんとうえん)』

2025年2月17日

風邪を引いたなど、体調が悪くなったときに、喉に痛みが生じることがあります。

喉が痛いとき、喉仏が痛んでいるように感じる人もいるでしょう。しかし、喉仏が直接痛むことはないため、原因は喉仏の周囲にあるかもしれません。喉仏が痛いときに疑われる病気として扁桃炎がありますが、果たしてどのような病気なのでしょうか?

今回は、扁桃炎について解説します。

扁桃炎とは?

扁桃炎とは扁桃腺と呼ばれる喉にある組織が炎症を起こした状態をいいます。

ただし、扁桃腺というのは正式な名称ではありません。喉には4つの扁桃があり、中でも特に大きい扁桃を扁桃腺と呼びますが、正式名称は口蓋扁桃です。扁桃炎とは、他の扁桃ではなく口蓋扁桃に炎症が起こったことをいいます。鏡の前で口を開けると自分でも口蓋扁桃を確認できるでしょう。

 

大人になると小さくなることが多いのですが、子どもの場合は両脇からリンパが張り出しているのが見えると思います。扁桃は喉にあるリンパの組織であり、ウイルスや細菌が侵入してきたときに抵抗します。子どものときは免疫機能が未熟であるため扁桃が大きいのですが、大人になるにつれて小さくなるのです。

風邪と扁桃炎を見分ける方法

喉が痛いときは扁桃炎の可能性がありますが、当然、すべてが扁桃炎というわけではありません。

もちろん、風邪で喉が痛くなっているケースもあります。しかし、初期段階で風邪かどうかを正確に診断するのは難しいため、経過を見なければ風邪なのか扁桃炎なのかの判断はできないでしょう。そもそも、風邪は特定の疾患ではなく、さまざまなウイルスが原因で起こる症候群です。熱が必ず出るとは限らず、症状も一定ではありません。

 

風邪と区別する方法として、ほかの症状が出ているか否かということが挙げられます。風邪であれば、喉の痛みだけではなくくしゃみや咳、鼻水などの症状も起こるでしょう。寒気や倦怠感があったり、関節痛や発熱が伴ったりもしますが、症状は人によって異なります。

 

一方、扁桃炎の場合は鼻水が出ることはほとんどなく、喉が痛くなるだけということも珍しくありません。扁桃炎の原因は主に細菌感染であり、それによって炎症が発生しているため、喉の痛み以外の症状は起こらないのです。ただし、風邪の初期症状は喉の痛みだけということも多いため、経過をしっかりと観察して判断してください。

まとめ

喉仏の周辺が痛む病気の1つに扁桃炎がありますが、扁桃炎が起こる扁桃腺は俗称で、正式には口蓋扁桃と呼ばれます。

扁桃腺が細菌感染によって炎症を起こし、喉に強い痛みが生じるのが扁桃炎ですが、風邪と症状が非常に近いため、区別するのは難しいかもしれません。風邪の場合はさまざまな症状も一緒に発生しますが、初期症状はのどの痛みだけということも多いため注意した方がいいでしょう。

 

 

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