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『喉仏(のどぼとけ)について』

2025年2月3日

喉にある突起のことを喉仏(のどぼとけ)といいますが、喉仏とは何か疑問に思ったことはないでしょうか?

どうして出っぱっているのか、またなぜ名前に「仏」が付いているのか、言われてみれば不思議に思う人もいるでしょう。喉仏とは一体何なのか解説します。

喉仏とは?

喉仏とは、喉の中間部分にある突起物で、喉頭隆起とも呼ばれ、甲状軟骨が隆起している部分を指します。

キリスト教圏ではアダムの林檎やアダムの木の実と呼ばれることもあり、男子は第二次性徴を過ぎた頃から目立つようになるのです。

 

喉仏は男性にしかないと思われがちですが、実は女性にもあります。

女性も甲状軟骨はあり若干隆起していますが、男性ほど目立たないため、ないと誤解されやすいのです。

喉頭を覆って内部の器官を守り、声を出すためにも必要なものであるため、性別を問わず備わっています。

 

女性の場合、声帯が成長しても喉仏は目立ちにくく小さいのですが、男性の場合は突出しやすいという違いがあります。男性ホルモンであるテストステロンが軟骨の発達を促進するため、大きくなりやすく声が低くなる原因にもなるのです。

なぜ喉仏と呼ばれるの?

喉仏という名前で呼ばれているのはなぜかというと、収骨の際に喉仏として扱われる骨の形状が、座禅を組む仏のように見えるからといわれています。

ここでポイントとなるのは、「喉仏として扱われる」という点です。

先述したとおり、喉仏は隆起した甲状軟骨という骨で火葬の際に燃えてしまうため、軸椎とは異なります。

納骨する際にいわゆる喉仏として納骨する軸椎は、脊椎骨とも呼ばれ、頭の下のところにある背骨です。

 

喉仏は仏教において大切にされている骨であり、火葬後にきれいな形で残っていれば生前に善行を積んでいた証拠といわれています。身体に宿る仏様とも呼ばれ、多くの思いが込められている骨だと考えれば、収骨の際、特に思い入れが強くなるのでしょう。

 

喉仏には仏教的な意味があるだけでなく、それ自体にも声を出す、誤嚥防止、喉頭やその中にある器官を守るといった重要な役割があるため、大切な器官といえます。

まとめ

喉仏といわれる喉の中間部にある突起は、甲状軟骨が隆起したものであり、男性に目立つものの声を出すためにも必要な骨であるため、女性にも存在しているのです。

男性ホルモンであるテストステロンが軟骨の発達を促進するため、男性は大きくなりやすく声が低くなる原因にもなります。火葬の際に喉仏として収骨される骨は軸椎という別の骨で、仏様が座禅をしている姿に似ているとされているため喉仏と呼ばれているのです。

 

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