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『鼓膜穿孔の治療方法について』

2025年1月20日

鼓膜のトラブルとして特に多いのが、鼓膜に孔が開いたり破れたりする鼓膜穿孔です。

鼓膜は非常に薄い膜でできているため、破れることも珍しくありません。

鼓膜穿孔は気圧の変化や中耳炎などが原因となって起こりますが、治療する方法はあるのでしょうか?

鼓膜穿孔の治療方法について解説します。

鼓膜穿孔の治療方法

鼓膜は薄い膜なので破れることも珍しくありませんが、小さな孔であれば自然に閉じて治ってしまうでしょう。

 

しかし、鼓膜に孔が開いた状態で自然に治らない状態が続く場合は、鼓膜を閉じるための手術が行われます。

手術にはいくつかの種類があり、穿孔のサイズによって行われる手術に違いがあります。

 

気圧の変化や外部からの刺激によって鼓膜が破れてしまう外傷性鼓膜穿孔の場合は、孔を閉じるための手術を行います。

穿孔がある部分を人工的なコラーゲンなどでできた膜で覆い、孔がふさがるよう再生を促すのです。

 

中耳は健康な状態で、紙や綿を使用して一時的に穿孔をふさいでいるときに聴力が十分改善されるという場合は、鼓膜形成手術を行います。鼓膜形成手術では、耳介の後部の皮膚から自己組織を採取し、孔が開いた部分を覆って治療することになります。

 

中耳に炎症が起こっている場合は鼓室形成手術を行い、内部の炎症に対する処置を行ったり、病的な鼓膜を切除したりします。

 

手術を行う際は全身麻酔で行われますが、人工の材料で行えるような穿孔の場合、局所麻酔で行われることもあります。

手術の所要時間は1~2時間ほどですが、鼓膜穿孔の状態や中耳の状態によって前後します。手術が必要なケースでは、こちらで紹介状を記載し、受診の予約を取ります。

鼓膜の再生治療

鼓膜穿孔を治療する方法の中には、鼓膜を再生することで閉鎖させて元に戻すというものもあります。

鼓膜自体は再生しやすいのですが、再生環境が悪ければ再生せずに孔が開いたままになってしまうこともあるでしょう。

 

自然にふさがらない場合には、孔の周囲の組織を傷つけることで、周囲の細胞を活性化させて再生させるという方法があります。

鼓膜再生治療は手術とは違って入院する必要はなく、外来診療の診察室で手術することも可能です。

 

ただし、鼓膜穿孔ならすべて治療を行うことができるというわけではないため、注意しましょう。

 

まとめ

鼓膜に孔が開く鼓膜穿孔は、放置していると難聴などの原因となるため治療をする必要がありますが、通常は鼓膜の再生力でふさがります。しかし、場合によってはふさがらないこともあるため、治療が必要となるケースも少なくありません。鼓膜穿孔の治療方法としては、孔をふさぐ方法の他に、鼓膜の再生力を高めるよう促す方法もあります。適した治療方法は、鼓膜穿孔の状態によって異なるでしょう。

 

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