『風邪とインフルエンザの症状の違いについて解説します』
2024年11月1日
前回まで、秋の風邪について特集してきました。
長崎地区では、定点あたりのインフルエンザの報告数が3.18(10月31日発表時点)と流行の目安である1.00を超えています。
頭痛がする、熱が出て寒気がする、身体の節々が痛む、鼻が詰まるといった症状が出たときはまず風邪を疑います。しかし、かかった時期や症状によっては、インフルエンザの可能性もあるでしょう。
風邪とインフルエンザには共通した症状もありますが、症状をよく確認すると、違いがあります。
風邪とインフルエンザの症状の違いについて解説します。
風邪になった場合
風邪は、季節を問わずいつでも発症する可能性がある病気です。
ただし、原因がはっきりとしていないため、風邪に特効薬はありません。
風邪は決まった症状が出てくるわけではなく、かかったときによって症状が異なることも珍しくありません。
たとえば、あるときは発熱と咳、あるときは鼻水と腹痛など、違いが生じることもよくあります。
風邪の主な症状としては何があるのかを解説します。
風邪の主な症状として、発熱、頭痛、咳、くしゃみ、のどの痛み、鼻水などが挙げられます。
ただし、胃腸風邪といわれる風邪の場合には、腹痛や下痢などを伴うこともあるでしょう。
上記の症状の中からいずれかの症状が起こりますが、原因が多岐にわたるため、あらかじめ症状を特定することはできません。
また、症状から原因となる菌を特定することは困難ですので、治療は対症療法が主となります。
発熱した場合は37℃以上の熱が出ますが、40℃近い熱が出るようなら別の病気も疑われます。
インフルエンザになった場合
インフルエンザは風邪と違い、症状がある程度決まっています。
インフルエンザになると、主にどのような症状が出るのでしょうか?
インフルエンザは風邪とは違い、体温が39℃を超えることも珍しくはなく、場合によっては40℃を超えることもあります。意識が朦朧としたり、筋肉痛や関節痛など全身の痛みやだるさが伴ったりこともあるでしょう。
インフルエンザの場合、くしゃみはあまり出ません。咳はよく出て、のどの痛みや鼻水、鼻づまりなどが起こることもあります。
インフルエンザは重度の風邪と間違われることもありますが、原因も症状も異なる全く別の病気です。
特に、熱が39℃を超えている場合にはインフルエンザを疑った方がよいのですが、冬に流行する病気で、夏場に流行する稀です。
まとめ
風邪とインフルエンザには、発熱やのどの痛み、咳、鼻水などさまざまな症状が共通していますが、病気の原因は全く別です。インフルエンザを重度の風邪と勘違いしてしまうと、治療を行ってもなかなか治らないばかりか、場合によっては重症化してしまうこともあります。
症状の違いから判断できるように具体的な違いを理解したうえで、インフルエンザの疑いがある場合にはすぐに病院を受診しましょう。
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