『秋の風邪で悪化しやすい、喘息について』
2024年10月17日
おくんちが終わり、例年であれば秋の深まりを感じる頃です。
日中はまだ長袖では暑さを感じる日も多く、寒暖差で体調を崩し風邪を引く人もいるでしょう。
喘息の人がこの季節に風邪を引くと悪化しやすいのですが、中にはそうならない人もいます。
なぜ、秋に風邪を引いたときに、喘息が悪化する人としない人がいるのでしょうか?
秋の風邪で悪化してしまう喘息について解説します。
秋の風邪で喘息が悪化しやすい原因
喘息の人が秋に風邪を引くと喘息症状が悪化しやすい傾向がありますが、どうしてでしょうか?
実は、乾燥した空気が悪化させる原因となります。
秋になると気温が下がり、空気中の水蒸気が水滴へと変わるため、空気中の湿度が下がります。
ゆえに、秋の空気は乾燥しているのです。乾燥した空気は、鼻や喉の粘膜を保護しているバリア機能を低下させ、喉の痛みが出やすい風邪を引きやすくしてしまいます。
また、秋は1日の気温の変化が激しい季節です。気温の変化が激しいと、自律神経が過剰に働きバランスが乱れてしまいます。バランスが乱れると、唾液の分泌量が減り口内が乾燥するため、風邪を引きやすくなるのです。
気温の変化や空気の乾燥が気道を強く刺激することから、喘息が悪化します。喘息がある人が秋に風邪を引くと喉に痛みが出やすくなるうえに、気道が刺激されて、喘息が悪化しやすくなるのです。
秋の風邪を引いて悪化する喘息とは
冒頭でも述べたとおり、秋に風邪を引いても悪化する喘息としない喘息があります。
悪化するかしないかの違いとは、何なのでしょうか?カギを握るのが喘息のタイプです。
喘息には大きく分けて、「アトピー型」と「非アトピー型」の2つのタイプがあります。
風邪を引いて悪化しないのが、「アトピー型」です。一方、悪化するのが、「非アトピー型」です。
アトピー型の喘息はアレルギー反応が原因で起こる喘息で、非アトピー型はアレルギー反応以外が原因で起こる喘息です。どちらの喘息の症状も同じ特徴があり、同じ治療法を用います。
秋の風邪を引いた場合に喘息が悪化しやすい非アトピー型は、風邪を引かないようにしっかりと予防しましょう。
風邪を引いた場合には、市販薬を服用せず、できるだけ早くかかりつけの病院を受診してください。
まとめ
秋に喘息の人が風邪を引くと、他の季節に比べて喘息が悪化しやすくなります。
秋は空気が乾燥しているうえに、1日の気温の変化が激しいことから自律神経のバランスが乱れがちです。
そのため、風邪を引きやすいのですが、同時に喘息も悪化しやすくなるため、注意しなければなりません。
しかし、喘息でもアトピー型の喘息は悪化しにくく、非アトピー型の喘息は悪化しやすい傾向があります。
非アトピー型の人は、秋に風邪を引かないようにしっかりと予防しましょう。
Instagaramも更新しておりますので、登録よろしくお願いします。