『秋風が吹くころに発症する花粉症について』
2024年10月10日
長崎では、昨日、3日間のおくんちの幕が閉じました。週末にはスタジアムシティーがいよいよオープンします。
今年の夏も猛暑でしたが、日中は暑くても、朝晩は冷え込むことが多くなり、秋の訪れを感じるようになりました。
冷たい秋風が吹くようになった時に、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状が表れたら、その原因は秋風が運んできた草本花粉(そうほんかふん)かもしれません。
秋風が吹くころに発症する花粉症について解説します。
秋風が運ぶ草本花粉について
秋になると、夏とは打って変わり、冷たい風が吹くようになります。
同時に、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状が現れた場合、草本花粉が原因の秋の花粉症の可能性があるため、注意が必要です。
草本花粉は、次の植物から飛散しています。
ブタクサ
ヨモギ
カナムグラ など
上記の植物の名前を聞いても、詳しくない人はピンとこないでしょう。
草本花粉とは住宅地やオフィス街、公園や道ばたにもよく生えている背の低い、いわゆる雑草から飛散している花粉です。
前述した植物は背が低いため、スギやヒノキのような背の高い植物の花粉のように、風に飛ばされて数百kmも飛散することはありません。しかし、身近な場所によく生えていることから、靴や衣類に花粉が付きやすいのです。
また、下記のとおり花粉のサイズにも違いがあります。
スギやヒノキの花粉のサイズ:25~40μm
ブタクサの花粉のサイズ:約20μm
スギやヒノキの花粉は、自分で家の中に持ち込んでいることが多いです。
しかし、ブタクサの花粉は小さく秋風に運ばれるため、換気口の隙間などから家の中に入り込むことがあります。
また、その小ささから鼻毛に阻まれず気管支まで侵入し、咳などの症状を引き起こすこともあるため、要注意です。
秋の花粉症と風邪は症状が似ていますが、服用する医薬品が異なるため、自己判断せずに病院を受診しましょう。
秋の花粉症を予防するためには
秋の花粉症を予防するためにも、次のことを実践しましょう。
ブタクサなどの雑草が生えている場所に近づかない
家の周辺に生えている原因となる植物はつぼみがつく前に取り除く
窓はできるだけ開けない
花粉を家の中に入れないようにする
洗濯物はできるだけ室内に干す
花粉が飛散するのは通常、8~10月ですが、猛暑の影響で少しずれてきているかもしれません。
秋の行楽シーズンの前に生えている場所を確認し、できるだけ近づかないようにしましょう。
帰宅時には、玄関に入る前にウェットシートなどで優しく花粉を除去するのがおすすめです。
まとめ
冷たい秋風が吹くこの時期に、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状が現れたら、秋の花粉症の可能性があります。
秋の花粉症の原因は、背の低い雑草から飛散した草本花粉です。
草本花粉の一つであるブタクサの花粉のサイズは小さく、秋風にのって換気口の隙間などから、家の中に入り込むことがあります。
秋の花粉症と風邪は症状が似ていますが、服用する医薬品に違いがあります。
正確な判断を下して治療を適切に行うためにも、病院を受診しましょう。
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