『熱中症になりやすい人について』
2024年8月9日
熱中症とは、気温や湿度が高い場所に長時間いることで体温調整がうまくできなくなり、体内に熱がこもってしまう状態です。熱中症はどんな人でもなる可能性がある病気ですが、特になりやすい人がいます。熱中症になりやすいのは、どのような人でしょうか?
本記事では熱中症になりやすい人について解説するため、自分はもとより周囲に該当する人がいれば、注意を払いましょう。
高齢者
熱中症は、気温や湿度が高い場所に長時間いることで、どんな人でもなる可能性がある病気です。
特に気をつけなくてはいけないのが、高齢者です。総務省の令和3年(5月から9月)の熱中症による緊急搬送状況によると、満65歳以上の高齢者が全体の56.3%と過半数を占めています。
なぜ高齢者がなりやすいのはどうしてでしょうか?
原因として、体温調節機能が衰えるという点が挙げられます。
人は年齢を重ねると、汗を流すなどで体温を調整する機能が低下します。体温調整機能をキープするためにも体を動かすことは大切ですが、高齢者になるとあまり体を動かさなくなるため、体温調整をする機能がさらに低下してしまうのです。さらに、気温の変化を感じにくく、また、のどの渇きも感じにくいため、熱中症になりやすいのです。
子ども
子どもも熱中症になりやすいため、注意が必要です。
子どもは大人と比べて汗をかく汗腺が未発達であるため、体温調整がうまくできません。また、大人より基礎代謝が高く体温が高い特徴があります。さらに、大人よりも身長が低いため、アスファルトからの照り返しを直に受けてしまうのです。
大人が暑いと感じているとき、子どもはさらに暑い環境にいます。子どもは大人ほど多くの言葉を使用してコミュニケーションをとることができないため、体調不良でもうまく伝えられない場合もあります。以上の理由により、子どもには熱中症になる危険性が常につきまとうのです。
こんな人も気をつけて
下記のとおり、高齢者や子供以外にも、熱中症に用心しなくてはいけない人がいます。
肥満傾向の人
肥満傾向の人は、皮下脂肪を多く蓄えているため体内の熱を放出しにくいでしょう。また、重い体を動かすのにエネルギーを使うため、熱が生まれ、熱を放出するために人一倍汗を流すため、脱水して熱中症を起こしやすいのです。
体力が低下している人
体力が低下している人は、普段から運動をしてないため効率的に汗を流すことができず、熱中症を起こしやすくなります。
二日酔いの人
アルコールには強い利尿作用があるため、水分が排出されやすくなり、体内の水分が不足します。
さらに、肝臓でアルコールを分解するためには水分が必要となるため、さらに体内から水分が失われてしまうのです。その結果、体温調整する機能がうまく働かなくなり、熱中症になる危険性が非常に高くなります。
持病がある人
糖尿病、高血圧、心疾患、腎臓病、精神神経系の病気などの持病が原因で、体温調整の機能が乱れたり、内服している薬が原因だったりすることで、熱中症になる危険性があるため注意してください。
まとめ
熱中症は、気温や湿度が高い場所に長時間いることで誰でもなる病気です。ただし、特に気をつけなくてはいけない人がいます。
体温調整の機能が低下している高齢者や、汗を流す汗腺が未発達な子どもは熱中症の危険性がつきまといます。また、肥満傾向にある人や体力が低下している人、二日酔いや持病がある人も注意が必要です。
Instagaramも更新しておりますので、登録よろしくお願いします。