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『熱中症はどのように分類されているのか?』

2024年7月26日

熱中症とは、気温や湿度が高い場所にいることで、体の水分などが不足し体温調整が上手くできなくなって起こります。熱中症が夏の日の暑い環境によって生じる体調不良の総称であることをご存じでしょうか。熱中症は症状によって分類されますが、どのように分類されているのか解説します。

熱中症は症状で3段階に分類される

上述したように、熱中症はあくまでも総称です。

熱中症は、症状に応じて重症度が3段階に分類されています。

 

Ⅰ度

熱中症では、軽症に該当します。

 

Ÿ   めまいや失神

「立ちくらみ」ともいわれる状態で、「熱失神」とも呼ばれています。

Ÿ   筋肉痛や筋肉の硬直

足がつる「こむら返り」や、手足に筋肉痛のような症状が出ることがあります。この症状を「熱けいれん」といいます。

Ÿ   手足のしびれや気分不快

Ÿ   大量の汗が流れる

 

体温が上昇すると、皮膚の下を流れる血液の量が増えて体外へ熱を放出します。このとき、血液が全身に行き渡るため血圧が下がり、脳に十分な血液が届かず酸欠状態になってしまうのです。

 

また、体温調整をするために大量の汗が流れ出すことで、体内では水分とともに塩分も不足します。塩分には筋肉の収縮を調整する役割があるため、筋肉にも影響が出るのです。

 

Ⅱ度

熱中症では、中等症に該当します。

 

Ÿ   虚脱感

Ÿ   倦怠感

Ÿ   頭痛

Ÿ   吐き気

 

「熱疲労」といわれる状態です。

大量の汗が流れ、体内の水分が失われたにも関わらず水分補給を行わなければ、脱水症状になり上記の症状があらわれます。

 

Ⅲ度

熱中症の症状の中では、重症に該当します。

 

Ÿ   意識障害

呼びかけに対し反応が鈍くなったり、返事が不自然になったりします。

Ÿ   けいれん

全身が、ひきつります。

Ÿ   手足の運動障害

まっすぐに歩けなくなったり、走れなくなったりします。

Ÿ   高体温

体温が40℃以上になるため、体に触ると熱く、「熱射病」といわれる状態です。

 

中等症からさらに体温が上昇することで、体温調整が追いつかなくなってしまい、上記の症状が現れることが多くなります。

まとめ

熱中症は、夏の日の暑い環境によって生じる体調不良の総称です。症状に応じて、重症度が軽症、中等症、重症の3段階に分類されています。軽症は熱失神や熱けいれんといわれる状態で、めまいや「こむら返り」が起きます。中等症は熱疲労といわれる状態で、虚脱感や吐き気が起こります。重症は熱射病といわれる状態で、意識障害や全身のけいれんが起こります。

 

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