『熱中症はなぜ起きるのか?』
2024年7月23日
長崎県では昨日(7月22日)、梅雨が明けましたが、命の危険を感じるほどの猛暑が続いており、全国的に熱中症警戒アラートが連日、発令されていますので、熱中症について緊急に特集します。
近年、夏になると毎日のように熱中症に関するニュースを目にしますが、熱中症について詳しく理解し、対策を取りましょう。
熱中症の原因とは、一体何なのでしょうか?また、どのようなときに熱中症が起きるのでしょうか?
なぜ熱中症が起きるのかを中心に、解説します。
なぜ熱中症が起きるのか?
熱中症とは、気温や湿度が高い場所にいることで体の水分や塩分が失われてしまい、体温調整が上手くできなくなることで起こる病気です。人間の体内では、常に熱が産み出されています。産み出された熱は、皮膚から体外に放出されて体温調整しています。体温を調整することで人間の体温は、36℃前後に保たれているのです。
日差しや照り返しが強い場所、気温や湿度が高い場所にいると体温が上昇します。そのとき、身体は皮膚から体外に熱を放出しつつ汗を流して、体温調整を行うのです。しかし、大量の汗を流して体内の水分が不足すると、汗を流すことができなくなるため、体温が低下せず、熱が体にこもってしまいます。その結果、徐々に体調不良に陥り、さまざまな症状が出てくるのです。
どのようなときに熱中症が起きるのか?
気温や湿度が高い場所にいると熱中症が起きる危険性がありますが、具体的にはどのようなときに起きるのでしょうか?
気温や湿度が高いと先ほど書きましたが、気温が28℃を超えると、前述したようなことが体内で起こり、熱中症になる危険性が高くなります。また、湿度が65%を超えたときに、熱中症の危険性が高まります。気温が低くても湿度が高いと、汗が気化しにくくなるため体温が低下しないためです。
風が弱いときは、汗を流しても気化しにくいため、体温を低下させる効果が弱くなり、熱中症になる危険性がつきまといます。直射日光やアスファルトからの照り返しは、熱中症を起こす危険性を高めるでしょう。特に、身長が低い子どもは地面に近いことから、照り返しの影響を受けやすいため、注意してください。
屋外はもちろんですが、屋内でも熱中症は気をつけなくてはなりません。台所で火を使い調理をすると、熱と蒸気で高温多湿になり熱中症になる条件がそろいます。また、脱衣所や洗面所、トイレなど冷房が効いていない場所では他の部屋よりも熱中症が起こりやすく、注意が必要です。
洗濯物をベランダに干す際は、涼しい部屋から外へ出るため体への負担が大きく、熱中症になるかもしれません。就寝中は閉め切った部屋にいるため風も入ってこないうえ、室温も上昇する可能性があるため、夜間熱中症を起こす危険性が高くなります。
まとめ
熱中症は、気温や湿度が高い場所にいることで、体温調整ができなくなって起こります。
気温が高い場所にいると、体温が上昇します。体温を低下させるために皮膚から熱を逃がしたり汗を流したりしますが、大量の汗を流して体内の水分が失われると、熱が体にこもり体温が上昇してしまうのです。
室外はもちろん室内でも、熱中症が起きる危険性があるため、注意が必要です。
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