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『軽度の鼻血を止める方法』

2024年7月12日

強く鼻をかんだり、誤って鼻を打ったりしたときに鼻血が出たという経験のある人は多いでしょう。

鼻血の約90%は、鼻の入り口付近から1cm程度のところにある「キーゼルバッハ部位」からの軽度の出血です。キーゼルバッハ部位いは細い血管が集中しています。キーゼルバッハ部位からの軽度の出血であれば、正しい止血方法を行うことで基本的には止めることが可能です。

鼻血の正しい止血方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。

鼻血を止める方法

1.鼻の両側の膨らんだ部分(小鼻)を強くつまみ圧迫する

 

鼻血が出たら小鼻を親指と人差指で強くつまみ、圧迫してください。小鼻より上の部分を圧迫しても、鼻血は止まりません。両方の鼻をつまむと早く止血できますが、息苦しさを感じる方は鼻血が出ている方の鼻だけを真横から人差指で押さえてください。

 

鼻血が出たときに、鼻にティッシュペーパーを詰めて止血するイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、取れなくなったり、取り出そうとしたときに粘膜を傷つけてしまったりする可能性があるため、おすすめしません。鼻血が外に垂れてきた場合には、ティッシュペーパーなどで拭き取りましょう。

 

2.気持ちを落ち着かせる

 

鼻血が出たときに驚いて興奮してしまう人もいるでしょう。しかし、興奮すると血圧が上がってさらに鼻血が出やすくなるため、よくありません。まずは気持ちを落ち着かせることが大切です。子どもが鼻血を出した場合には、保護者が優しく声をかけて落ち着かせてください。

 

3.椅子に座り頭を30度前に傾ける

 

鼻血が出たときに、上を向いて止血するイメージがある人もいるのではないでしょうか。実は、上を向くと鼻血が口の中に入り飲んでしまう可能性があるため、やめてください。鼻血は毒ではありませんが、飲むと吐き気を催します。鼻血が出たら、椅子に座り頭を30度前に傾けましょう。口の中に鼻血が入った場合は、飲み込まずに洗面器などに吐き出してください。

 

4.10分ほど安静にする


10分ほど安静にしていると基本的には止血できます。止血ができていなかったり、口の中に大量に鼻血が入ってきたりしたときは、軽度の鼻血ではない可能性もあるため、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。

 

なお、鼻血が出たときに、首の後ろをたたくと止血できるという話を聞いたことがあるかもしれませんが、俗説で医学的根拠はありません。

まとめ

キーゼルバッハ部位からの出血であれば、軽度の鼻血です。鼻を圧迫し気分を落ち着かせ、椅子に座りながら頭を30度前に傾けて10分ほど安静にしていれば基本的には止まります。10分ほど安静にしていても鼻血が止まらなかったり、口の中に大量に鼻血が入ってきたりしたときは、軽度の鼻血ではない可能性も考えられるため、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。

 

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