『鼻血が出る原因について』
2024年7月5日
鼻の血管や鼻粘膜が何らかの原因で損傷することで、鼻から出血をすることを俗に鼻血といいます。
鼻血は医学用語で「鼻出血(びしゅっけつ)」といい、大きく分けて「物理的な刺激」「病気」「その他」の3つの原因により引き起こされます。今回は、鼻血が出る原因について解説します。
鼻血の原因は?
鼻血の原因の多くは、鼻への物理的な刺激です。
特に、鼻の入り口から約1cmのところにあり、細い血管が集まっているキーゼルバッハ部位への物理的な刺激が主な原因です。
具体的な原因は、以下の通りになります。
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ほかにも、鼻の穴に何かを入れてしまったことが原因となることもあります。
特に5歳以下の子どもが好奇心やいたずらで行ってしまうことがあり、無理に取り出そうとすると鼻血が出る可能性があります。子どもが鼻の穴に何かを入れた場合には、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。
病気による原因
鼻血は、物理的な刺激の他に病気が原因で出ることもあります。
原因は、以下の通りです。
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特に鼻血が出る原因として多いのが鼻中隔弯曲症で、鼻の左右を分ける仕切り部分が成長に伴って曲がる疾患です。
症状が重度の場合には鼻血が出やすくなります。
その他の原因
鼻血の原因は前述した内容のほかに、薬や季節などが挙げられます。
例えば薬の場合、心筋梗塞や脳梗塞などの治療に使われる、俗にいう「血液をサラサラにする薬」を服用していると、鼻血が出やすくなることがあります。
また、季節については、乾燥した冷たい空気が原因です。
雪が降らない地域の場合、冬になると空気が冷たくなるだけでなく、乾燥します。粘膜の表面にある粘液も乾いて傷つきやすくなるため、鼻血が出る原因の一つになることがあるのです。
鼻を圧迫して出血が止まる場合は、すぐに病院を受診する必要はありません。しかし、圧迫しても鼻血が止まらない、鼻血が出る頻度が多い、鼻血の量が多いなどの場合には、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
まとめ
鼻から出血することを俗に鼻血といい、医療用語では鼻出血といいます。
鼻血の原因の多くは、鼻をほじる、外傷を負うなどの物理的な刺激です。また、鼻中隔弯曲症などの病気が原因で、鼻血が出ることもあります。服用している薬や空気が乾燥する冬なども、鼻血の原因の一つです。鼻を圧迫してすぐに鼻血が止まるようであれば、病院を受診する必要はありません。しかし、なかなか止まらない場合には、速やかに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
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