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『中耳炎になりやすい人について』

2024年6月21日

耳の中の鼓膜の内側のことを中耳といいます。中耳に起きる炎症全般を中耳炎といいますが、その原因となるのは細菌やウイルスによる感染です。どのような人が中耳炎になりやすいのでしょうか?

中耳炎になりやすい人について、解説します。

中耳炎はどんな人がなりやすい?

中耳炎は、耳の中の鼓膜の内側の中耳という器官が炎症を起こすことでかかる病気です。中耳炎を発症した場合は早めに治療する必要があります。なぜなら、再発を何度も繰り返し、手術が必要になることもあるからです。

 

中耳炎にかかりやすい人として、次が挙げられます。

l   慢性鼻炎やアレルギー性鼻炎、鼻かぜが長引いている人

l   鼻をすする癖がある人

l   過度なストレスや疲労がたまっている人

l   10歳前後までの子ども

 

慢性鼻炎やアレルギー性鼻炎、鼻かぜになり、鼻やのどの炎症が耳管を経由して中耳にも広がると、中耳炎になります。「鼻水が垂れないようにしたい」「鼻づまりを解消したい」という理由で、鼻水を喉へ吸い込む、いわゆる鼻をすする行為をすると、中耳炎になりやすいです。慢性鼻炎やアレルギー性鼻炎の人、鼻かぜが長引いている人は、気をつけましょう。

 

また、直接的な原因ではありませんが、過度なストレスや疲労がたまっているときは、免疫力の低下によって風邪などの病気にかかりやすくなり、中耳炎になることがあります。ストレスを解消するために運動する人もいますが、中耳炎になっている場合には炎症が酷くなることがあるので控えましょう。

 

さらに、10歳前後までの子どもも中耳炎にかかりやすいので注意してください。子どもは耳管が完全に発達しておらず、大人よりも耳管が太いうえに短く、傾斜が緩やかです。そのため、細菌やウイルスが中耳に入り込みやすいのです。

中耳炎になりやすい癖に要注意

中耳炎は、癖によってリスクが高まるケースがあります。それは、前述した鼻をすする癖です。なぜなら、鼻をすすると細菌やウイルスが中耳に侵入しやすくなるからです。

 

鼻をすすると中耳の気圧が下がります。たまに行う程度であればそれほど大きな問題はありませんが、頻繁に鼻をすすっていると中耳の気圧が慢性的に下がって鼓膜が内側にへこんだ状態となり、細菌やウイルスが鼻の奥から中耳に侵入しやすくなります。癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎という手術が必要な中耳炎になる恐れもあるため、鼻をすすることはやめましょう。

 

鼻をすする癖は本人が自覚していないこともよくあります。家族や友人など周囲の人に鼻をすする癖を指摘されたら、すぐにやめて、鼻をかむ習慣をつけるようにしてください。また、鼻をすする癖があり、耳がこもった感じがするという人は、早めに耳鼻科を受診することをおすすめします。

まとめ

中耳炎は、慢性鼻炎やアレルギー性鼻炎、鼻かぜが長引いている人などがなりやすいです。また、ストレスや疲労がたまっている人や子どもも中耳炎になりやすいでしょう。鼻をかむ習慣がなく、鼻をすする癖がある人は特に注意が必要です。鼻をすすっている自覚がないケースが多いので、癖を指摘されたらすぐにやめて鼻をかむ習慣をつけましょう。もしも耳に違和感があるようなら、早期に耳鼻科を受診してください。

 

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