『中耳炎になる原因について』
2024年6月14日
耳の中にある、音を聞く器官の一つである鼓膜のすぐ内側を中耳といいます。中耳が炎症を起こした病気を中耳炎といいますが、中耳が炎症を起こすのは何が原因でしょうか?
中耳炎になる原因について解説します。
中耳炎の原因は?
耳は、外耳・中耳・内耳の3つに大きく分けることができます。外耳はもっとも外側の部分で、奥には鼓膜が張っています。鼓膜から奥が中耳で、さらに奥が内耳です。中耳炎は、中耳の部分が炎症を起こすことをいいます。
中耳炎になる原因として次が挙げられます。
l 風邪 l アレルギー性鼻炎 l 慢性鼻炎 l 副鼻腔炎 など |
鼻水が出ると、鼻の奥の部分である上咽頭に鼻水がたまります。上咽頭は耳管と呼ばれる管で中耳とつながっているため、鼻水に含まれるウイルスや細菌が中耳に入り込んでしまいます。その結果、中耳が炎症を起こして中耳炎になるのです。
行動による原因
前述の原因以外に中耳炎を引き起こす原因があります。
原因の一つが飛行機や登山、また、スキューバダイビングなどのマリンスポーツです。両方に共通しているのが、地上にいる時とかかる圧力が異なる点です。
飛行機や登山は普段生活しているところよりもはるかに高度が高いところに行きます。たとえば、エレベーターに乗って上層階に移動した時に、急に音が遠くなるような経験をしたことはありませんか?これは、急速な気圧の変化により起こる現象です。気圧が低い場所に急に行くことになるため、耳が遠くなったような感じがするのです。
飛行機に乗った時や登山中、圧力差によって耳に違和感を覚えても、唾を飲み込んだり飴をなめたりといった方法で圧力調整できます。この圧力調整の方法のことを耳抜きといいます。普段、耳抜きが特に問題なくできても、鼻のコンディションが悪い時にうまくできないケースがあります。そんな時に飛行機に乗ったり登山をしたりすると、耳抜きが上手くできずに中耳炎になるリスクが高まるのです。耳抜きが上手くできないと、鼓膜内外の圧力差によって、徐々に耳が詰まったり圧迫されたりしている感覚になり、痛みを感じることもあります。
スキューバダイビングや素潜りなどの水に深く潜るマリンスポーツをする場合、水圧が変化したときに耳抜きが上手くできないと、同様の症状が出るリスクが高まります。特に水中では素早く耳抜きを行う必要があるので、自分に合った方法を見つけましょう。
また、頻繁に鼻をすする行為も、中耳炎の原因となるため注意が必要です。鼻をすする行動は、中耳の圧を抜いてしまいます。頻繁に鼻をすすると、中耳の圧が慢性的に抜けている状態なってしまいます。鼓膜内外の圧力差ができ、前述したような症状が出る可能性があるため、よく鼻をすすっている場合には注意しましょう。
まとめ
中耳炎になる主な原因は、鼻水に含まれる細菌やウイルスです。細菌やウイルスが、中耳に伝わり炎症を起こしてしまうために中耳炎にかかってしまいます。その他の原因として挙げられるのは、飛行機や登山、水に深く潜るマリンスポーツです。鼻のコンディションが悪い時に飛行機に乗ると耳抜きがうまくできずに中耳炎になる恐れがあります。また、スキューバダイビングで耳抜きが上手くできないと中耳炎になるリスクが高まります。鼻をすする行為も中耳炎になる可能性が高いので、十分に注意してください。
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