お知らせ

ホームお知らせ ≫ 『中耳炎とはどのような耳の病気なのか』

院長ブログ

当クリニックに関する情報や、
耳・鼻・喉に関する様々なお役立ち情報をお届けします。

『中耳炎とはどのような耳の病気なのか』

2024年6月1日

子供に起こる耳のトラブルとして多いのが、中耳炎という病気です。

特によく知られているのが急性中耳炎で、多くの子供が一度はかかります。中耳炎には急性中耳炎以外にも他にいくつかの種類があります。中耳炎とはどのような耳の病気なのでしょうか?中耳炎について解説します。

中耳とは?

中耳炎とは、耳の中にある中耳という器官に炎症が起こる病気です。

中耳とは、耳の鼓膜、耳小骨、鼓室、耳管をまとめたものの総称です。なお、鼓膜の外側を外耳、半規管や蝸牛という耳の奥にある器官を内耳といいます。

 

中耳の鼓膜が音を伝える役割を持つことを知っている人は多いでしょう。しかし、実は鼓膜だけではなく、中耳全体で音を受け止め、増幅し、内耳へと伝えているのです。特に重要な役割を持つのが鼓膜と、鼓膜と内耳をつなぐ鼓室です。鼓室には、ツチ骨、キヌタ骨アブミ骨という耳小骨と呼ばれている3つの連なった小さな骨があり、鼓膜と内耳を橋のようにつないでいます。

 

鼓膜に届いた音は、中耳で音を増幅して内耳に伝わります。耳小骨によって蝸牛へと音を届けますが、その際、単に音を大きくするのではなく、必要以上に大きな振動が届かないよう、抑制する働きもあるのです。

中耳炎とは?

中耳に細菌やウイルスが感染することで、炎症が起こります。主な症状として、耳の痛みや耳だれ、聞こえづらくなるなどが挙げられますが、中耳炎の種類によって症状は異なります。

 

特に小さな子供が発症しやすいのが急性中耳炎で、風邪をひいた時などに起こるケースが多いでしょう。

子供は大人より耳管が短く太いうえになだらかなため、細菌が侵入しやすいのです。

 

急性中耳炎になると、中耳に膿が溜まり、鼓膜は外耳道に向かって膨れてしまいます。

風邪や鼻炎などで鼻を頻繁にすする場合も、急性中耳炎になる可能性が高いため、注意が必要です。

 

中耳炎の中には、鼓膜の奥に滲出液が溜まる、滲出性中耳炎というものもあります。

中耳が真空に近くなった時に滲出液が溜まり、炎症を起こしてしまうのです。耳が詰まったり、難聴になったりした際は滲出性中耳炎が疑われます。

 

耳が痛い、耳だれ、耳がつまった感じがするなどの症状が出た場合には、中耳炎かもしれません。

早めに耳鼻科で受診してください。

 まとめ

中耳炎は、耳の中の鼓膜の奥部分である中耳が、細菌ウイルスによって炎症を起こした状態です。

耳には外耳と中耳、内耳があり、中耳は鼓膜の振動を増幅して内耳へと届けるという重要な役割を持っています。

中耳炎には、子供によくみられる急性中耳炎、滲出液が耳の中に溜まる滲出性中耳炎などがあり、症状が異なります。耳の痛みや耳がつまった感じがするなど、違和感を覚えた場合には、耳鼻科を受診して治療しましょう。

 

Instagaramも更新しておりますので、登録よろしくお願いします。

Instagram

一覧へ戻る

095-820-3300